和英特許翻訳メモ

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日航123便墜落事故陰謀論:ファンタジーに水を差す(4) 青山透子「墜落の新事実」

2024-07-10 16:42:13 | 日航123便

「墜落の新事実」と言われても、私は事故に関しては音声CVRを何度か聞いただけだったので「旧事実」さえ詳しくは知らない。胡散臭さを感じたが、出版社は名の知れた河出書房新社だし、著者は元日航客室乗務員で、4人の生存者のうちの落合さん(非番の客室乗務員)と同期、さらには東大大学院博士課程修了だと言うし、ともかく読んでみた。すると先ず墜落現場での落合さん視点の場面が再現されており、「ガーガーガーン」(異常事態発生時の衝撃音)、「バリバリバリ」(近づくヘリの爆音)、「ゴーゴー」、「バババー」(ヘリのホバリング音)だの、私の苦手とするオノマトペの波状攻撃に思わず萎えた。しかし再現された様子は事実に基づいているとのことで、生存者の証言によれば、墜落(18時56分)後からしばらくは周囲に多くの生存者がいたらしい。

読み進むと著者の青山透子氏は当初、「一部の過激な陰謀説・・・が再調査への道を妨げている・・・ミサイルという言葉すら不愉快」だったという。同感である。が、氏は現場である群馬県上野村や飛行経路における目撃証言を得、資料を分析した結果、事故調査委員会発表の事故原因(1987年)に疑念を持つに至った。

様々な事実、証言等から著書がたどり着いた仮説は過激そのものである。それは「自衛隊の訓練中の誤射による垂直尾翼損傷」という、長年にわたり燻る陰謀論に加え、なんと墜落現場での火炎放射器の使用が疑われるという。

さすがにそれはないだろうと感じたが、それを示唆する根拠(現場の遺物から検出されたベンゼン)があるという。

こうして陰謀論に触れた私はその真偽を明らかにし、自分なりに納得したくなり、ネット情報や他の書籍を漁り始めた。

そして、陰謀論の総本山、牙城、金字塔、バイブルらしき書籍に手を伸ばした。角田四郎著、「疑惑」である。

コメント (1)
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