國落LIVE

國學院大學落語研究会の活動情報などです

第三十九回 七福人の会

2010-10-19 00:33:27 | Weblog
どうも、演習発表が終わってだいぶ気持ちが楽になったでおなじみの惑々です。
もうすぐ学祭ですね。
学祭・・・
あああネタ覚えなきゃ


さて、今回は十月十日に開催した七福人の会の様子をお伝えいたしますよ。
場所は浅草ことぶ季亭。
春にやった若女寄席と同じ会場でした。
少し小さいですが、管理人の方も優しいし、いろいろときれいだし、備え付けの太鼓あるしで、とにかく素敵な会場なので、今後の國學院大學落語研究会の御用達となっていくこと請け合い。
今後もよーく名前が出てくるはずなので、今のうちにチェックしておきましょう!

ビシッとスーツを着て会議室6集合。
しかし空調の効かない密室にスーツなどお門違い。
暑くて死にそうでどうしようもなかったので、開耶さんとたまとこち亀の安定感について語らいました。
斬パク刀!斬パク刀!

歩くのもしんどいということで、渋谷駅までバスで移動。
170円で命拾いしたと思えば安いもんです。

午後五時前、会場入り。
相変わらず親切な管理人さん。
もうすでに客席の準備がされていました。
ありがとうございます。

各自準備。あっという間に開場時間。
そして一番太鼓、二番太鼓・・・開演。

若布寄席のときもそうでしたが、なんとまあ予想以上のお客さんの入りでした。
途中席が足りなくなり、急遽椅子を追加するハプニングあり。
結局立ち見的なものもでたのかな・・・?
お膝送りとか一切必要のないくらいの超満員になりました。
しかもそのお客さんが皆さん温かい!
笑ってくれるんです。
あんなにいいお客さんはなかなかめぐり会えないですよ。
これだからことぶ季亭はやめられない!

開口一番、矢絣亭灰烏。ネタは『桃太郎』でした。
彼女はほかの一年生よりもすこし遅れて入ってきたので、新人顔見世までに間に合わず、なんと今回が初舞台。しかも初舞台にして前座という大役を任されものすごく大変だったはずですが、ネタも前座の仕事もしっかりとこなしていました。すばらしい!お疲れ様です。

幹部三人による口上。三人の軽快なべしゃりが光っていました。尊敬します。

ようじ家紙千代。ネタは『雑俳』でした。
ホント最初の太鼓はごめんなさい。もうしません。ごめんなさい。ごめんなさい。しかし、そんなハプニングにも動じず、しっかりとネタに入っていました。よかったよかった。ネタの出来のほうも、かぐやさんが「やっぱりうちのスピリットは脈々と受け継がれているんやなぁ~」と、しみじみと言っていたそうなので、相当な出来だったのだろうとお察しいたします。お疲れ様です。

三家たま。ネタは『厩火事』でした。
ここで二年生の登場。やっぱり貫禄がありますね。僕としては、たまは『後生鰻』とか『がまの油』とかそこらへんのイメージが強かったので、おかみさんが出てくるネタをやる想像ができなかったのですが、そこはやっぱり天下のたまさんですもの。ソツ無くこなしますわな、そりゃあ。ええ、お疲れ様です、ええ。

彩娘楼鈴々。ネタは『出来心』でした。
一回目と二回目の高座稽古で、今回一番の進化を遂げたお人。前座噺に分類されるとはいえ、なかなか難しいネタですからね、『出来心』。あの八雲さんに「もうやりたくない」と言わせたネタですからね、『出来心』。それをよくあそこまで消化しました。第一声が「しかしまあ」なのも見所のひとつか。とにかくお疲れ様です。

仲トリ、三優亭周朝(古文堂八雲)。ネタは『化け物使い』でした。
八雲さんがもう去年あたりからやりたいと言っていた『化け物使い』。思い入れが強い分、自分のハードルはなかなか高いようで、終わった後に何度と無く戒めていました。でもそれより火曜日の演習発表まで寝ないとかなんとか言っていたほうが気がかりです。生きていますか?いろんな意味をこめて、お疲れ様です。

おなーかーいりー
やっちまったー
ごめんなさいー

さて、仲入り後、舞蘭亭皇帝。ネタは『ざる屋』でした。
爆発していました。ご両親が最前列で見ている中で絶好調でした。やっぱりもともと意気が良いしゃべり口ですから、乗ると強いです。彼は落語が好きで、いろんなネタを知っていますから、自分に合ったネタを見つけてくるのは造作も無いことだったのかもしれませんが、本当に良いネタを選んだと思います。いやー、さすがに冗談抜きでライバル心を抱きました。お疲れ様です。

麻婆堂ふう。ネタは『手紙無筆』でした。
なんという落ち着きよう・・・。やっぱり前の人がうけた後って、そのテンションに合わせちゃって自分を見失って空回りすることがよくあるのですが、彼女にはそんなもの微塵もなく、とにかく落ち着いてやっていました。会場が温まっていたのも相まって、笑いどころのレスポンスが凄まじかった。最高のトリ前でした。お疲れ様です。

さあ、そして本日のトリ、人形亭紅衣(木花亭開耶)。ネタは『愛宕山』でした。
出番前、ずいぶんと緊張しているようでした。ちょいちょい帰りたがっていました。しかし、出てみるとさすがは開耶さん。まくらから爆笑の渦。気がつけばサゲのときにちょっとした歓声が上がるというすばらしい高座になっていました。開耶さんは、夏休みから七福人にかけて非常に忙しく、なかなか部会にすら顔を出せず、高座稽古も本番の前日に終えるという苦しい状態でした。しかし、それをはねのけるようなトリを僕らに見せつけてくれました。ここぞというときにすばらしい卍解でした。お疲れ様です。久保先生にもお礼状を出されましたか?

ありがとーございーましたー


受付にて、お客さんに聞かれました。
「この会は毎年ここでやってるの?」
僕は答えました。
「毎年ここではないです。今回はことぶ季亭で、ということで」
とっさのことで言えませんでしたが、いまここでつけ加えさせてください。
「来年もここでやります。ぜひまたお越しください」






あ、もちろん予約が取れなかったらやりませんよ。
いや、念のため。
さて、お次はとうとう学祭。
どういうことになるやらわかりませんが、乞うご期待ということで。