たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

小さな変化から…解決志向ブリーフセラピー

2014-08-26 21:54:23 | ブリーフセラピー
そろそろ秋めいてきましたね。
キバナコスモスがきれいに咲いてきました。


前回の勉強会についてです。

久しぶりの解決志向ブリーフセラピーだったのですが、更新を怠っていましたら、なぜでしょう…数年前の記事解決のためのアプローチに昨日コメントを下さった方がいました。なぜ、今ここに?とすごい不思議なシンクロでした。




解決志向ブリーフセラピーの中心哲学、4つの【発想の前提】は私の大好きな考え方です。

・変化は絶えず起こっており、そして必然である。
・小さな変化は大きな変化を生み出す。
・解決について知るほうが、問題の原因を把握することより有用である。
・クライエントは、彼らの問題解決のためのリソース(資源・資質)を持っている。クライエントこそが(彼らの)解決のエキスパート(専門家)である。

問題がある時、原因さがしではなく、解決に向かうための小さい変化をみつけるリソース探しをします。
リソース探しは、良い事さがしでもあるのですが、良い事、悪い事は、ある意味ハプニングというか、どちらもそんなに頻繁にあるものではないと思います。
なので、私の都合の良い考え方は、どちらでもない普通の事は良い事に含めてしまいます。
そうすると良い事だらけです(笑)
普通に過ごせた1日は、今日は良い日だった…で終れます。これだと結構良い日が続きますね。
そもそも良いも悪いも境はないと思っているのですが…

苦しい時の問題解決といっても、相手がいる場合、状況はほとんど変わらないと思いますが、あたり前も良い事だと、リソース(小さい良い事)がたくさん見つかり、そんな風に考えた時点で問題はほぼ気にならなくなるでしょう。
解決といっても、変化はやはり自分自身なのです。

____________

毎回主に更新していたこの勉強会ですが、実は約14年続いていて、協会からポイント取得の認定を受けている自主勉強会なのです。
でも、あと2回、今年の10月で150回をむかえ、一応、一区切りということになりました。
私が参加したのは、9年前からで、最後の3年間は事務局を担当させていただきました。
そういえば今、思い出しました。今年の4月にYahoo!グループがサービス終了して、お知らせのMLも新しいMLへ移行したり…今年の春は、WinXPのサポート終了とかもあって、Yahoo!グループもXPも仕事でかなりお世話になったので、時代の変化を感じた(ちょっとさびしい)春だったな~と。あ、余談です…
やはり変化は絶えず起こっているのですね。

解決のためのアプローチ

2009-03-01 22:55:04 | ブリーフセラピー
解決指向ブリーフセラピーの続きです。
正確にいうと、ブリーフセラピーの中の「解決指向」です。

解決のためにどのようなアプローチをしていくのか…についてです。

まず、①クライエントは必ず解決する力を持っているという事を信じる事です。

問題に苦しんでいる人は、自分では解決できないであろうと感じています。
セラピストはクライエントの解決できる能力を信じます。

次に、②クライエントの中にある解決のためのリソース(資源、資質)を探す事。

問題の中にいる人は心の中がそれで埋め尽くされています。いつも苦しい、毎日が辛い…
でも必ず普通に出来た時、ちょっとは良かった事があるはずです。忘れているだけなのです。

人間の脳は、苦しさや辛さ、嫌な事は記憶に残りやすいのです。
それは、生きていくための危機管理の上から必要とされてきた機能なので仕方ないですが…

なので、辛い時は、ちょっとくらい良かった事というのは記憶に残らないのです。
ましてや普通に過ごせた事など、まったく忘れてしまうのです。

リソースを探すとは、その忘れてしまっているほんのちょっとの良い事を思い出してもらいます。
セラピストはクライエントの話しの中のわずかなリソースをみつけていくのです。
クライエントは自分のリソースに気づいていない事が多いものです。

そして③そのリソースに気づいてもらい、リソースを使いながら解決へと導いていくのです。

リソースになるのは、その人の良い部分。
良い部分をクライエントと一緒になって探すって、なんて楽しいでしょう。
そうなんです。相談室の中は、明るく楽しくがブリーフの鉄則であるそうです。
やっぱ、私向き心理療法でしょう(笑)

この前、通勤のバスで、久しぶりにヘルパーの仕事をしている友達に会いました。
彼女が、「私ぼけるかも~」なんていうので、なんで?と聞いたら、私不満ばっかり抱えてるからさ~
あれが嫌だ、これが嫌だなんて、不平不満ばかり心の中にある事から「ぼけ」が始まるというのです。
脳は「嫌な事」を無意識に忘れよう、忘れようとする機能が働くそうです。
なるほど、「嫌な事」は意識の領域では記憶には残りやすいけど、無意識の領域では、忘れたいと感じ続けて
いって、ついには現実の出来事も忘れていってしまう…そういう事あるんだな~と納得してしまいました。

やっぱり、たくさんの嫌な事を数えるより、ひとつの良い事を考えるほうが脳にとっても健全なんですね。
自分にとってのリソースもたくさん探さないと…


納得の解決指向

2009-02-20 23:36:46 | ブリーフセラピー

先週の土曜日にかねてから参加したかった森先生の「解決指向ブリーフセラピー」のセミナーに参加してきました。
北関東支部主催なので、浦和まで…ちょっと遠かったですが…

でも、でもかなり納得できた1日でした。そして最近感じていたカウンセリングについてのもやもや感も
払拭された感じがします。
森先生の話ではどんな方法をもってしても、クライエントが良くなればいいじゃんというスタンスが
私にはぴったりときました。

今まで勉強してきた心理学、心理療法に納得する部分は多々あるのですが、どこかに納得できない何かが
あったり、複雑すぎたり、時間がかかったりと…

そもそもカウンセリングは、福祉サービスではなく、広い意味での医療サービスだということです。
つまり、病気の人を少しでも早く楽にするために、手術や薬の投与をするのがお医者さんの役目。
ならば心を病んでいるクライエントが少しでも早く良くなるために心に働きかけるのはカウンセラーの役目です。

解決指向ブリーフセラピーは短期療法といわれ、クライエントとじっくり向き合わないでいいのかとも
言われたりしますが、クライエントが良くなるのであれば、短いほうがより良いにきまっていますよね。

その有効な方法がひとつ見えてきた気がしました。
具体的なその方法は、長くなりそうなので、次回にとっておきますね。

落ち込む能力

2008-12-21 01:30:47 | ブリーフセラピー
なかなか更新できずにいました。その間に勉強会も2回ありました。
忘年会も2回終わってしまいました~

家族の不幸中の幸いが続いたあとに、「~~になんなくてよかったね~」とか、幸いのほうばかりを主人と
話していたら、なにげなく「いい事ばっかりだな~」と言う主人に、"ポジティブが信条"を目指す私もさすがに
「それは言いすぎじゃん~~」と笑ってしまいました。
なるほどこれだから、落ち込むことのない人なんだな~

落ち込む事が少ないということは、すごいポジティブと思うのですが、それだけでもなさそうです。

解決指向ブリーフセラピーの続きなのですが、ブリーフセラピーでも、もちろん考え方はポジティブです。
悩んで苦しんでいる人の話を聞くと、これが「問題」、あれが「原因」と、問題や原因ばかりを数えます。
そして問題をたくさん見つけるのが上手です。

ブリーフセラピーでは、この「問題」を「能力」と置き換えることをします。

たとえば、すぐに落ち込んでしまう自分が「問題」だと悩んでいる人は・・・落ち込む「能力」があると考えます。
それって能力?と思いますが、落ち込む人というのは、自分を見つめなおす作業をしています。
反省もできます。
そして、落ち込んでいる人の気持ちを理解することができます。
それって能力ですよね。
とすれば、「問題」と思われていた事が、実は「能力」ならば、それを活かす何かを見つけられるような気がします。

私は、ここが解決指向ブリーフセラピーの一番好きなところです。
自分の中にたくさん「問題」を見つけたら、たくさん「能力」も存在しているという事です。
なんだか、明るい気分になれませんか。


解決を導き出すには・・・

2008-09-29 09:46:30 | ブリーフセラピー
ブリーフセラピーは、解決を導き出すためのセラピーです。
どのようにしてそれを見つけるのか・・・

今回は、ロールプレイングをして確信した事があります。
誰かに話し、自分の口から何か伝えることで、解決法がはっきりと明確化していく状態になる・・・
それを強く感じました。

カウンセリングは、相手の悩みを聞き、辛い感情、苦しい感情、怒りの感情などを傾聴するというものですがブリーフセラピーの違うところは、悩みをすべて傾聴したあと、苦しみの中でわずかでも良かった事気持ちが楽であった事柄を質問の形で引き出していきます。

その質問は、決してその時どんな風に苦しいのですか?と苦しみは聞かず、わずかな良い事を事細かく聞いていきます。
良かった時のまわりのシチュエーションから、どんな行動だったか、どんな気持ちでいたか・・・

人は悩みの中にいると、体中が悩みに侵されているような気持ちで、辛さしか感じられないで苦しみます。
でも何か、少しでも頑張ろうと思える事があるはずです。
たとえば、ひどい状況の悩みを抱えている人で、ひとつも良い事なんかないと言われても、「そんなに大変な事があったのに、よく今まで頑張ってこれましたね。その頑張れた要因は何だったのでしょう?」と投げかけます。それってなんだったんだろう?とクライエントは考えます。

この流れの中で、クライエントは「あれっ」と何かに気付く事ができるという事がわかりました。
解決はクライエントの中にあるといいますが、頭の中でぐるぐる考えているだけですと解決がその中にあってもそれがはっきりと見えてこないのです。
それを言葉で自分の外にだすこと、相手からの言葉で再確認することで何かに気付くのです。

これって養成講座から理論で聞いてきたことですが、実感という形で再認識しました。そうか、それこそがカウンセラーの役割なんです。

苦しみをどんどん聞いて引き出してしまっても、悩みの中で、どうどう巡りになってしまう・・・ならわずかでも良かった気持ちの時を聞いていけば、おのずと解決に向かうわけです。

そして、その良かったと思われた事の中から今、自分ができること、簡単な事を毎日続けてみましょうと提案するのです。
なりたい自分は、大きな目標ですが、無理せずできる小さな目標を掲げて実行していくのです。
小さな変化の積み重ねが大きな変化になっていくのです。

あなたはどうなりたいですか?
そうなるためには、何をしていけば近づけますか?

あなたはどうなりたいですか~ブリーフセラピー~

2008-07-30 21:48:42 | ブリーフセラピー
エゴグラムからの対人関係について書かないうちに次の勉強会がきてしまいました(汗)
今回は、ブリーフセラピーでした。以前解決指向ブリーフセラピーについて書きましたが、この心理療法でカウンセリングを行っている先生のお話でした。
やっぱり私は、分析より、わかりやすい心理療法のほうがあってるな~と感じてしまいました。
でもわかりやすいって何事にも大事だと思います。

ブリーフセラピーは短期療法ともいわれ、アメリカでは保険の適用とともに多く広まっているようです。
なぜ、短期なのかといえば、問題に焦点をあてず、解決に焦点をあて、話し合っていくからです。

問題や原因というのは、なんでそうなったかを解明すれば、解決するというものでもないのです。
原因がわかったからといって、過去に起こった事は変えられないし、問題というのは、考えてもどうにもならない事が多いからです。
たとえば、対人関係で、辛く悩んでいたとしても、相手のいる場合、多くは思い通りにならないからです。

我慢したり、相手を憎んだり、相手のせいにしたり…でもそれは…ほんとはもっと苦しくしているのです。
なぜなら自分を守るため、何かのせいにしているのですが、本当の自分から逃げてしまっているからです。

自分を見つめなおすとダメな部分と向き合わないといけない事になります。それは辛い作業です。
なので、誰かのせい、社会のせい、何かのせいにしていれば楽なのです。
しかし、一見、楽になれるようでも実は苦しみが多いものです。

最近の事件でも多い事由になってしまっていますよね。

だったら、どうすればよいか?
自分を見つめなおす事もこわい、辛い作業もしたくない…ならば

あなたはどうなりたいか…です。
ブリーフセラピーでは、ここが重要です。
対人関係の悩みでも、相手にこうなってほしいではなく、自分がこうなりたいと考えるのです。

相手にイライラしてしまう、ならば、イライラしない自分になりたい…
相手が脅威的でオドオドしてしまう、ならばオドオドしない自分になりたい…

そんな簡単になれるのなら苦労しないですよね。
でも、悩んでいる時って、こうなりたいとはなかなか考えられず、問題や原因ばかりを考えてしまうのです。
なので、まず、こうなりたいという思いを見つけることから始めます。

それが決まったら、第一段階クリアです。問題と切り離す事ができたということは大きな変化です。
じゃ、なりたい自分になるためには、どんな事をすればいいのでしょう。

難しいことはしません。いつもとちょっと違う事をしてみる…
まず明日はどうしようかな…ちょっとでも気分がよかった時間を思い出して、それと同じ事をしてみる…
なにより問題を考えず、なにか違った事をして自分がどう思うかを考える事を多くしていれば、そこでまた変化です。

今はできそうもない「なりたい自分」は遠い目標ですが、小さい変化を積み重ねて、大きな変化に繋がっていくのです。

明日はアサーションの勉強会に行ってきます。

解決指向ブリーフセラピー

2007-02-03 18:29:04 | ブリーフセラピー
ブログの更新もままならない…というか、書けないんです。

色々と自分を振り返り、色々な勉強をしていくうちに、なんかここに書く事も傲慢?
まだまだ自己研鑽が足りないでしょ、なんて思ってしまって、書けないんです。
でも、感じた事は、文字にしていかないとな~~

借りていた「解決指向ブリーフセラピー」読みました。とっても納得してしまいました。

私は、まだ浅くですが、様々な心理療法、心理学に触れてみて感じた事ですが、やっぱり人の心は計れない、わからないものではないかという事です。
そして、問題の解決も幸せもみんな、その人自身の中にあるものだという事を感じています。
じゃ~カウンセラーとしては何をすべきかという事は、ただ、その人の中にある幸せに気付くまでお手伝いをするという事。

「解決指向」は、その名のとおり、原因や問題に焦点をあてるのではなく、解決に焦点をあてていくものです。変えられない過去にこだわらなくていいのです。

人は、問題が起こった時にその原因や過去にあった出来事にこだわります。
あの時あんな事があったから、とか誰々がこうしたからだとか、変える事ができない事を深く考えてかえって苦しんだりします。
どうせ深く考えるなら、より良くなるために今、ベストの方法を考えたほうが、どれだけ心は楽でしょうか。

解決志向ブリーフセラピーには、中心哲学というものに3つのルールがあります。

・もし、今、うまくいっているのであれば、変えようとなくていい。
・もし一度やってうまくいったのなら、同じ事をしよう。
・もし今うまくいっていないのなら、(なんでもいいいから)違う事をしよう。

簡単にみえるようでも、人は意外とそれに反して行動している事が多くあるようです。
うまくいっている時というのは、見逃しやすいものであるようです。
そして、失敗やうまくいかない時というのは、心に残ってしまいます。
できるなら、うまくいっている時だけを思いかえし、それを繰り返していれば、自然と物事がうまく運んでいくといいます。

そんなふうに生きられるよう努力していきたいものです。