たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

I am OK、You are OK ~人生態度~

2011-08-31 22:26:01 | 交流分析
人生態度とは、自分と他人をどのように感じているかなど人生に対する基本的な立場の基になっています。
人生態度は、乳児期から幼児期にかけて養育者とのかかわりによって培われます。

人は生まれてすぐは、母親(養育者)が信頼のすべてです。母子一体の関係です。
成長につれて、「ダメ!危ない!」など母親からの言葉や態度から、母子分離の時期がきます。
母親は、危険なことや悪い事を教えるために厳しい対応をします。
それって当然ですよね。

でも、母親と自分はすべて一緒だと思っている乳児にとっては、「え?」という戸惑いとともに、ある意味ショックをうけます。
大きな意味では傷つくという感覚。もちろん無意識の領域です。

でも、この母子分離ができなければ、大人になれないし、この体験は必要なものです。
ということは、人は誰でも必ず心に傷を持っている。
な~んだ、そうなのか…と。だったらみんな同じ。

人は養育者との小さなやりとり、大きなぶつかり等を経験しながら「こういう時はこのように生きよう、感じよう」と人生態度を決断するのです。
これを「幼児決断」と言います。もちろん、幼い子どもなので、誤解も多いはずですが、大人になっても苦しんでいる感情は、この頃に歪んで認知されたものもあるようです。

私は、この幼いころに抱えた苦しい感情に気づき、癒やすことが、現在の苦しみも癒やせると思うのです。

___________________________

以下が人生態度の4つの姿勢です。

●第1の立場(自己肯定・他者肯定)
私はOKである。あなたもOKである。

●第2の立場(自己否定・他者肯定)
私はOKでない。あなたはOKである。

●第3の立場(自己肯定・他者否定)
私はOKである。あなたはOKでない。

●第4の立場(自己否定・他者否定)
私もあなたもOKでない。
_____________________________

これを四角を4つにわけて表したものを「OK牧場」というのですが、ここをつっこむと話が長くなるので…

もちろん、第1の立場にある時が安定した心の状態というのは良くわかると思います。
講座の中で話がでたのですが、基本「私はOK」の立場でいる時は、他者を否定することはないはずですが、ここの第3の立場の自己肯定は、表面上なのだろうという結論に私は納得しました。他者を否定している時は、どこかで自分を否定しているからです。

先ずは、自分がOKになることが重要。つまりとにかく徹底的に自分に向きあい、癒やすこと。
この人生態度は、参考になりました。


存在認知~ストローク~

2011-08-16 13:41:18 | 交流分析
前回の裏面交流を、講座の没頭で復習し、みんなでかなり苦戦をしたあと、「ストローク」に入りました。

「ストローク」とは、「撫でる、さする」という意味があるように、「身体的なかかわり」、「言葉のメッセージ」、「態度、表情などの非言語メッセージ」など、人とのすべての関わりにおいてのことをいいます。

以前ストロークについて少し書きました。交流分析ストローク肯定的ストローク

◆肯定的条件付ストローク…
「○○ができたからえらいね」のように条件があってほめる言葉や態度など。

◆肯定的無条件ストローク…
「生きててくれてありがとう」などのように存在自体を尊重する言葉や態度など。

◆否定的条件付ストローク…
「○○だからあなたはダメ」のように条件があって否定的な言葉や態度などをする。

◆否定的無条件ストローク…
何の理由もなく、殴ったり、否定的な言葉を言うこと。

もちろんこの中で「肯定的無条件ストローク」をずっと受けていられれば、心はいつも安定します。
でも、普段の生活の中では一番少ないかもしれません。
条件付は、子育てや、人の育成などによく使われると思います。

子どもは、親からのストロークが欲しくて様々なことをします。
肯定的ストロークがなかなかもらえないと、いたずらをしてでも手に入れようとします。
たとえ否定的ストロークでも。

この習性は大人になっても無意識に子供の頃の環境やストロークの受け取り方などを引きずっています。これがあとからでてくる「人生態度」にも影響してきます。

無意識なので、自分でもわからない事ですが、大人になってもストロークを得るために以下のストローク経済の法則に従っている時があります。とても不思議なのですが…

「ありがとう」を言い損なったり、「素敵ね」と言われても「いえ、たいしたことないです。」なんて言ってしまったり、仲間に入りたいのに、言えなかったりしたことってないでしょうか。
あるとすれば、以下の法則に従っているといえます。

【ストローク経済の5つ法則】
1、ストロークを与えてはいけません。
2、ストロークを求めてはいけません。
3、欲しいストロークでも受け取ってはいけません。
4、欲しくないストロークでも拒否してはいけません。
5、自分にストロークを与えてはいけません。

この法則は自分の中にあっても気づかない無意識の領域にあるのもですが、この法則は拒否することを選ぶことができます。
もし、何かに気づいて苦しい思いをしているのであれば、解放してあげましょう。
以下のように意識的に変えてストローク上手になりましょう。

1、与え上手になろう
2、求め上手になろう
3、受け取り上手になろう
4、断り上手になろう
5、自分を誉め上手になろう

ストロークは、受け取るだけではありません。与えることも重要です。
人からのストロークは、自分の思うように簡単にもらえないとすれば、簡単な方法があります。
自分に与え、受け取るのです。誉めて受け取る事。
習慣にするとストローク上手になります。

言葉のやりとり~対話分析~

2011-08-03 19:42:40 | 交流分析
ブログを復習に利用してしまっています。

交流分析の中の対話分析とは、日常生活においての対話について、何かうまくいかない場合、どこがどのようにまずいのか、どう改善すればいいかを分析するものです。
とはいえ、分析の苦手な私は、最初から無理だ~とびびっていました。

誰かに話しかけると、そこには、話しかけた側(刺激)とそれに答える(反応)が起こります。
おはよう(刺激)と言うと、おはよう(反応)と返すという具合です。

刺激「S」と反応「R」を(P)(A)(C)のどこから刺激し、どこから反応していくのかを分析します。
この刺激が、親のPなのか、大人のAなのか、子どものCなのかを判断するのが難しいのですが、ある程度の分類ができます。

対話分析では3つの交流に分類します。

1、相補交流
期待通りの反応が返ってくる。

2、交差交流
期待に反して予期せぬ反応が返ってくる。

3、裏面交流
言葉の裏で別の意味のことを発信している。

怖い?のが、この裏面交流ですね。
言っている事の裏で、気持ちを察してほしいというメッセージを発信しているということです。

たとえば、
お母さんが中学生の子どもに
「明日は中間試験だよね。」の言葉の裏に(ちゃんと勉強しているんでしょうね)というメッセージが隠れているなんてことありますよね。

この裏面交流で探り合って会話するのは、きっと疲れるなと思いました。でも勉強なので、事例を考えて頑張りますが…

この裏面交流は、こちらは相補交流のつもりでも、相手が勝手に裏を読んで裏面になっていることもあると思うのです。
裏を読むというとイヤな感じですが、よく言えば相手の気持ちを察するという日本人特有の美徳でもあるのですね。
う~ん、でも難しい…深い…
でも、この講座の受講生がみんな楽しい事例を考えてくれるので笑いの中で講座は楽しく進みました。