たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

自己への気づき~機能分析~

2011-07-30 12:54:30 | 交流分析
これからしばらくは、交流分析が続く予定です。
明日は講座なので、復習を・・・よい受講生だ(笑)

講座自体も楽しみなのですが、受講生同士、だいたいみんな自己開示が上手なので、すぐに仲良くなれます。
まだ1回しか会ってないのに、明日はもう飲み会のお誘いが・・・はりきって勉強できそうです(笑)

心理学を勉強している人達の間で、よく「あの人はCPが高いね」とか、「FCが高いから自由なんだ」なんて会話になることがあります。

「機能分析」を詳しくみてみます。

■CP 支配的な親
・よい面(本来の働き)・・・責任感が強く道徳的で秩序を守る。経験を生かして正しく指導する。
・悪い面(過剰に働いた場合)・・・権威的、支配的である。自分の価値観を押し付ける。

■NP 養育的な親
・よい面(本来の働き)・・・思いやりがあり、優しく包容力がある。人に共感。奉仕の精神。
・悪い面(過剰に働いた場合)・・・人を甘やかす。おせっかい。親切の押し売り。

■A 成人
・よい面(本来の働き)・・・理性的、公正な判断ができる。データを読み計画的に物事をすすめる。
・悪い面(過剰に働いた場合)・・・機械的、打算的で冷たい印象がある。

■FC 自由な子ども
・よい面(本来の働き)・・・のびのびとして明るい。感性、創造性豊かで、やる気があり行動力がある。
・悪い面(過剰に働いた場合)・・・自己中心的、お調子者、軽率な振る舞いで迷惑をかける。

■AC 順応した子ども
・よい面(本来の働き)・・・人の意見を素直に聞く。協調性がある。従順。我慢強い。気配りができる。
・悪い面(過剰に働いた場合)・・・人のいいなりになる。依存心が強い。我慢の反動がでる。

エゴグラムで、上の機能が強く出ている面、弱い面が数字で、でてきます。
高いから、低いからよいというわけではなく、良い面、悪い面どちらがでるかで自分に気づき、自己理解を深めていこうとするものです。

最近、特に思う事。
自分を理解すればするほど、他人がわかる・・・というか受け入れる事ができるということです。
どんな人でも、いい、悪いではなく、一旦は受け入れてみる気持ちになれると対人関係が良好に働くし、自分がイライラしないので楽な気持ちで人に対することができます。
先ずは、「自己への気づき」です。

ネットでエゴグラムが簡単にできます。興味のある方はやってみて下さい。→エゴグラム心理テスト



自分を知るところから~交流分析~

2011-07-27 11:27:05 | 交流分析
交流分析を本格的に勉強してみようと講座に通いはじめました。

本当は分析は苦手?に感じていたのですが、ある経緯があって深く考えず受けることに決めたのです。きっと何か意味があるのでしょう。

第1回目はまずは、自分を知ることからという意味もあって、エゴグラム(質問紙法による心理テスト)と、ジョハリの窓を使って、自分から見た自分、他者からみた自分を分析しました。

エゴグラムの後に、機能分析のワークをしていて面白いことがわかりました。

機能分析の5つのの機能すべてにおいて「過剰に働く特徴」を自分の言葉で書いていくというものだったのですが、自分のエゴグラムの低い部分についてはなかなか言葉がでてこない・・・受講生みなそうでした。
ちなみに私はCPとACが苦戦しました。
そして、それを一生懸命考えているうちに、エゴグラムでは低かったけれど、あれ、自分の中にもこの部分持っているかも・・・ということにも気づきました。

エゴグラムとジョハリの窓の詳しい分析結果は次回です。
これから何がでてくるかとても楽しみです。

復習がてら以下、交流分析の概要について。

交流分析は(TA(Transactional Analysis)と略することが多い)
4つの分析と3つの理論からなりたっています。

<4つの分析>
1、自我状態の分析
2、対話分析
3、ゲーム分析
4、脚本分析

<3つの理論>
1、ストローク理論
2、人生態度理論
3、時間の構造化理論

まずは「1、自我状態の分析」から。

【構造分析】心の成長の過程がどのように形成され発展したかを分析する
P・・・親の自我状態(子供の頃、親や周囲の大人から取り込まれた心の状態)
A・・・成人の自我状態
C・・・子どもの自我状態(子どもの頃の感じ方や行動)

【機能分析】「今・ここ」での心の働きが、以下のどの自我状態かを分析する
CP・・・支配的な親
NP・・・養育的な親
A・・・成人
FC・・・自由な子ども
AC・・・順応した子ども


感情をぶつけるということ・・・「投影」

2011-07-04 21:11:20 | 勉強会
あるセミナーで、家族間では、どうしてイライラしたりや感情的になるんだろう、どうしてですかということを聞かれました。

なぜ、家族には感情をぶつけてしまうのか。
それは、自分に近い存在だから・・・というのはわかると思います。
それではなぜ、近い存在だと感情をぶつけやすいのでしょう。

心理学では、「投影」という考え方があります。
「投影」とは、自分の感情をまわりの人や環境に投射して映し出す感情のことです。
映し出すといっても、目に見えるわけではないので、とても難しいのですが、感情のレベルの話です。

たとえば、何かイヤな感情の出来事があったとします。
それを、誰かに投射します。
すると、その感情が、プロジェクターに映したかのように映し出されます。
自分ではなんだかわからないけど、目の前の相手にイヤな感情がわいてくる…という現象がおきます。
無意識の領域なので、本人はよくわかっていません。

「投影」は、すべての人間関係でありますが、近い存在、家族では顕著にでます。
他人にはしない感情をぶつけてしまうのです。

自分の心の中で、罪悪感、無価値感、または無力感などがある場合、家族を責めたり、悪い態度をとってしまうものです。

自分がイライラしてしまう・・・相手に自分は何を投影しているんだろう?
と考えてみると、自分の無意識の領域に踏み込めるかもしれません。

そして、自分に感情をぶつけてくる相手に、その人は何を投影しているんだろう?と考えてみると
自分を近い存在と思い、信頼しているからこそ、感情をぶつけてくるんだな~と広い見方をできるのではないでしょうか。

ちょっと難しい「投影」ですが、自分の中の隠れた感情を見つめ直すことができると思います。