「当地の秋」は遅くて短い。大凡の感覚だが、11月の中旬から12月の初旬あたりだろうか。他の地域だと初冬に相当するだろう。北国だと既に降雪の状況かと。そんな季節条件だが、紅葉眺めに・・・・・と願うのは何処も同じ。この季節に決まって訪ねるポイントが、村はずれにある「西恩寺」だ。標高300メートル位で市町村界に近い山の上にある。小さなお寺さんだが、村内屈指の紅葉の名所かと評価している。横に大きな広場もあって車も止めやすく、遠慮無く撮影も可能だ。訪れる人もまばらで、訪問には打って付けの条件かも。
今回もグッドタイミングで訪れたようで、紅葉真っ盛りの状態だった。他の訪問者も無く、紅葉の独り占め状態、有り難い。お寺は上述したように、そう大きな規模では無い。車道から山門までの僅かな距離にある樹林帯なのだが、赤や黄色に染まり、見事な景観を醸し出してくれる。村内屈指の紅葉の名所・・・・・・との評価もあながち的外れでは無いだろう。とりわけ気に入ってるのが、梵鐘近くにそびえるイチョウの大木、数百年かと思える相当な樹齢だろう。黄色く染め上げられ、紅葉の中で黄葉を誇っている。最後に画像を載せておきますが、お気に召すかも。
標高は300メートル位と記したが、村内の集落では高めの方だろう。日中と朝晩との寒暖差が激しいようで、かような紅葉も気象条件に因るものかと思える。お寺は「融通念仏宗」に所属され、当地では浄土真宗ともども信者の方が多い宗派だ。確か本山は大阪市内の「大念仏寺」だったかと思う。公共の交通機関が厳しい条件なので、訪問しにくいかと思いますが一見の価値ありかと。所在する集落は「中津原」です。バス利用だと河内長野駅前から南海バスで金剛山方面へ、「鳩の原」下車で徒歩30分程度でしょうか。
かくして遅まきの紅葉シーズンも始まりました。もうしばらくは紅葉見物も可能でしょう。遅くて短い当地の秋だが、他地域と同様に毎年変わりなく訪れてくれるようだ。針葉樹林に囲まれた村内だが、探してみれば小規模ながらも落葉広葉樹の森も存在します。赤や黄色に染まる樹林帯に包まれるのは至福の一時、短い秋を堪能しようかと走り回る日々かも。