寒波が厳しくなってきて、「ダイコンの収穫期」となってきた。真っ白いダイコンは瑞々しくて何とも美味しそう。仲間の大半が栽培しており、折々にと持ち帰っている。流石に沢庵漬けなどに挑戦する猛者はいないが、煮物や浅漬けなど利用法は様々なようだ。おでんの素材としても重宝されるようで、家人などもダイコンが一番の好物とか。子狸も栽培しているが、実はダイコンの煮物が大の苦手、おでんなども器用に避けて賞味している。好物は大根おろし、焼き魚等とのマッチングは最高かと思っている。ダイコンは様々あれど、栽培品種はほとんど「青首ダイコン」だ。栽培しやすく、利用も容易で使い勝手に優れている。仲間達も青首ダイコンの採用が多いみたいで、ほぼ同様のダイコン姿が彼方此方に眺められる。
ある意味、青首ダイコン=ダイコン、とも言えるほどで、他の品種など想像だにしなかった。其処へ突然として登場したのが球形のダイコン、無論、「桜島ダイコン」など存在自体は存じていたが、まさか目の前に出現するとは。当然ながら、革命児はかの若き挑戦者であるO氏だ。又々、希少価値を狙ったのか、周囲の畑に存在しない品を選択した模様。彼の畑を覗いてみると、丸くて大きなダイコンの姿が。無論、彼のことだから出荷を狙っての行動かと思われる。
ご存じのように青首ダイコンは円柱形、細長いタイプだ。程よい大きさで使い勝手も優れている。球形のダイコンは見た目は優美だが、使い勝手はどうだろう。カットなどもしづらいような気がするのだが、単に慣れの問題だろうか。球形ダイコン、まさか桜島ダイコンでは無いと思うが、結構大きい。運搬等も力仕事となるかも知れぬが、まあ若き彼のことだから大丈夫か。そろそろ収穫期だと思うが、掘り出しの形跡は見当たらぬ模様、正月直前の出荷を狙っているのだろうか。
それにしても、仲間内での慣例的な栽培と異なり、「革命」とも思える栽培を覗かせてくれるから変化と驚きがあって、何とも楽しみでもある。やはり年齢的な若さは貴重なようだ。無論、慣習的な栽培になれきった者にとっては、「異端児」に思えて苦々しく感じる向きもあるやも知れぬ。とりわけ組織社会でもある我が国では、老人主体で「出る杭は打たれる・・・・・」となりやすい。国や人々が成長していくには「イノベーション」が必要なのだが、己は出来ずとも、少なくとも変革者の妨害とは成らないようにとは気を付けている。