木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

少量多品種主義

2022年11月25日 05時21分49秒 | 耕作放棄地

野菜の栽培手法には様々あるのだが、大別すると以下の2種に分かれるかと。①拘り派、②適当派、ちなみに子狸は後者である。仲間内で前者に相当するのが「長老」ではなかろうか。長老の栽培手法を眺めていると、①少量多品種主義、②通年収穫主義、に立脚しておられるように思える。前者の基本は、栽培面積は少量でも多くの品種に挑戦することである。ちなみに彼の栽培は畝長4~5メートル程度を1単位とし、出来るだけ多くの品種を栽培するように調整中の模様だ。後者の基本は、1年を通して何時も某かの野菜が収穫出来るように配慮すること。品種により、種蒔き時期、収穫時期、栽培期間、等々の細かい計算が必要であり緻密な頭脳を要求される。お得意のパソコンを使いこなしておられるのか否かは不明だが、うまく回っているようだ。

①秋ジャガです。

②ニラです。

参考までに子狸の立位置からグルリと周囲を見渡してみよう。ザッと眺めただけでも画像のような野菜が栽培中だ。無論、彼の作品はこれだけでは無い。耕地が点在しているので一面では表現出来ないだけなのだ。時折ご相伴にも預かるのだが、多々の品種に又微妙な時期にも野菜が存在しており、驚かされることが多い。絶妙な計算の上で栽培されてるのだろう。子狸のように、一般的な品種を一般的な時期に栽培するのとは大きな相違点だ。

③レタスです。

④ニンジンです。

彼の栽培は自家用が中心で、出荷等の意図は無い。従って多量の数量は必要なく、多くの品種で楽しみをメインとしてるのかも。又、時々は知人の方が農園を訪問されることもあるので、提供しての喜びも楽しみなのかも。ともあれ一年中某かの野菜が存在するのは、非常に便利でもあるだろう。スーパーへと走る必要が無いのだ。

⑤ハクサイです。

一時、子狸も真似して少量多品種で・・・・・と挑戦してみたが、オツムが混乱して栽培がグシャグシャとなってしまった。やはり向き不向きがあるとみえ、子狸には困難な栽培手法のようだ。自分に似合った栽培法で挑戦していこうかと思っている。ちなみに子狸の栽培手法は購入した種子を使い切る派。従って収穫時に想定外の分量で難儀することもある。まあ、ご近所のファンクラブの面々がうまく対応して下さるのだが。子狸と異なり、彼の「種子管理」は徹底していて、使い残した種子を封印し冷蔵庫で保管しているそうな。必要量のみを栽培する手法の模様だ。

⑥ネギです。

 

 

 

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竹による侵蝕

2022年11月24日 06時17分04秒 | 耕作放棄地

農園の周囲は小さな森になっているのだが、有り難くもあり迷惑でもあり。というのは困り事も発生するからだ。一番の難敵は「竹による侵蝕」、何とも強烈で、地下茎による進入が甚だしいのだ。竹林と耕地の間には2~3メートルの段差があるのだが、土壁も障害とはならないようで平気で登ってくる。品種は大半が「真竹」で、農業用資材としても有益なので消滅させる訳にもいかず、難儀している。とりわけ「大御所」の耕地が一番近い故か困り果てているようだ。既に一部は耕地の中に侵入している模様で、時折にはスコップやツルハシで掘り起こしてはいる。作業と侵蝕とのスピードが異なるのか、なかなか快適な状態とはならないようだ。

まずは地下茎の侵入なので気付かない。地下茎が張って若竹が伸び出すと、シマッタ・・・・・となるのだが時既に遅しで、地下は竹の地下茎だらけだ。この段階で掘り起こそうにも力仕事の連続で、難儀なこと甚だし。大御所も若竹が伸び始めてからの作業なので、地下茎の堀り起こしどころか若竹の処分に追われる始末だ。本日も鋸と鉈を持参して若竹の伐採に取り掛かった。近くから勇姿を撮影してみたが、竹に埋もれて自然の一部みたいな印象だ.若竹を伐採しても地下茎は残っている。従って遠からず再生されるのがオチなんだが、放置してもおけないだろう。地下茎による耕地荒らしに留まらず、日照阻害や作業妨害等も生じてくる。

2時間ほどの悪戦苦闘が続いたが、くたびれ果てた模様。作業を放り出して休憩にはいった。続けて出来る作業では無い、休み休みの断続的な作業となってくるのは致し方ないこと。やはり体力が続かないのだ。子狸の畑は竹林からは遠いので、直接的な被害は受けていない。どちらかと言うと「チガヤ」など雑草類との格闘だ。竹による被害、雑草との格闘・・・・・いずれも縁遠い仲間であっても、今度は獣害や鳥害それに虫害などが待っている。まさしく農作業は自然界との格闘戦と言えるかも。

竹との格闘に恨み辛みの言葉をあげたが、恩恵を受けてるのも事実だ。竹を使ってのネット張りや支柱作りなど、竹あってこその作業も可能となってくる。これを市販資材で賄おうとすれば、購入費や搬送の手間暇など大きな負担となってくる。それに廃棄処分の問題も生じてくる。竹ならば老朽化したら古竹として焼却処分の素材とすればよろしいかと.残った灰は肥料だ。正に自然界は「循環の世界」、生々流転という言葉があるようだが、真理かな・・・・・と実感している。

 

 

 

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エンドウの追加播種

2022年11月23日 06時10分44秒 | 耕作放棄地

「エンドウ」の種蒔きをしてから、かれこれ2週間になる。おかげで小さな芽が出始めたのだが、一寸特異な現象のようだ。子狸の場合、18メートル程の畝にネットを設置し、半分分けにして「スナップ」と「実エンドウ」とを栽培している。スナップは通例どおりなんだが、実エンドウがポツンと一軒家では無いが、所々にしか発芽していないのだ。他の発芽苗の状況からして死滅したものと推定される。余りにも酷い現状に愕然とせざるを得ないが、嘆いていても始まらない。追加の播種が必要だろう。幸いにして気温は15度~20度程度、エンドウの発芽適温と同様状態だ。まだ間に合うだろう。其処で近くの道の駅へと走ることにした。それは良いのだが、道の駅の行動をしっかりと仲間に目撃されていたようだ。

後刻、「道の駅で何してたんや・・・・・」とは目撃者からの詰問、イレギュラーな行動を不審に思ったようだ。説明はしたのだが自分でも異例な行動となってしまった。新たに実エンドウの種子を購入したのだが、品種は「ウスイエンドウ」、種蒔きしてるのと同一品種があって良かった。ちなみにこの品種は当地の碓井地区(羽曳野市)で開発されたものだとか。未発芽箇所に追加で播種し、残った分は例の「百姓候補生」氏に提供した。彼も又欠損箇所があるみたいだ。

詰問した仲間はまだ種蒔きしていない模様だ。12月に入っても大丈夫だとは彼の持論、そうあって欲しいもの。何でも寒冷期の大寒の頃を小さな小さな苗の状態で経過させたいようだ。事情は我々も同様だが、多分10センチ~20センチ程度の状態かと推測している。冷温は禁物なので、稲藁と籾殻で保護してやる予定だ。

かくしてエンドウの追加播種は無事に終了した。本日種蒔きした「ウスイエンドウ」が無事に発芽してくれることを祈るばかりである。農作業は自然環境に依存する。上述の異例な現象も気象条件によるものかと思いたいが、同一条件でスナップエンドウは通常どおりの発芽なので推測にもならないだろう、作業手順にミスがあったのだろうか。

 

 

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村の散歩道

2022年11月22日 05時36分06秒 | 余話

京都には「哲学の道」と称する小径があるそうな。残念ながらまだ訪問したことは無いのだが、きっと小川沿いの小さな散歩道でそぞろ歩きを楽しむ京都人の憩いの場となっているのでは・・・・・・・と想像している。誰にしも同様な想いで楽しみにされる小径があるに違いないと思う。子狸もそうした場所を何カ所か見つけているが、今回は「村の散歩道」と名付ける小径を紹介しようかと思う。ルートは「吉年の集落」から「下赤坂城趾」へと続く30分~40分程度の散歩道だが、紅葉の頃が一番の歩き時だ。標高が200メートル~300メートル程度で寒暖差も少ないので、そう綺麗な紅葉とはならないが、それでも赤や黄色にと染まってくれる。

今年は気象異変なのか、晩秋というのにまだ紅葉は始まり掛けの印象、鮮やかな色彩とは言えない。通常ならこの時期色鮮やかな紅葉が見られるのだが、鈍い色彩だ。途中、小さなミカン農園があるのだが、温州ミカンだけは何時もの鮮やかな色合いであった。

小径は樹林帯を抜け、やがて見晴らしの良い丘の上にと至ってくる。村の名峰「金剛山」が望めるのだが、生憎と本日は雲の中だ。眼下には先に紹介した「下赤坂の棚田」が広がっており、眺望の昂揚ポイントとなってくる。樹林帯を抜けているので日当たりが良く、眺望も良いのでしばしの休憩となるのが通例だ。同様な想いなのか、老齢のご夫婦も散歩中であった、挨拶を交わして通り過ぎたのだが、どうやら村の住人では無さそうだ。

下赤坂城趾で再度の休息を取り、車を止めた「吉年の集落」へと別ルートで戻るのが何時ものコース、かれこれ1時間あまりの散歩道であろうか。村内はスギやヒノキの人工林が多く、落葉広葉樹は少ない。紅葉の豊かな散歩道は僅少で、都市部に近い山村が故の特徴であるのかも。何時か訪れた東北の、見事な紅葉樹林帯が懐かしいのだが。

最後に立ち寄る花園の一端をご紹介、軽トラで来訪される80代と思しきご夫婦の楽園です。

 

 

 

 

 

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九度山の柿

2022年11月21日 05時55分59秒 | 余話

秋の実りは様々あれど、代表的な物は「柿」であろう。お好きな方も嫌いな方もあるかと思うが、昔からの箴言を思い出せば、ご先祖様達が如何に柿を重要視したのかが解るかと。「柿が赤くなると医者が青くなる」、意味するところはお解りかと思うが、栄養満点の食品のようだ。最近は欧米でもKAKIで通用するとか何とか。品種も多々あるようだが、関西では「渋柿のヒラタネ」と「甘柿の富有柿」が有名だ。前者は9月頃から、後者は10月末頃から市場に出回る。当地でも無論柿の栽培が行われてはいるが、小規模な自家用程度だ。出荷用を目的とした柿栽培は見当たらない。関西で著名なのは北部紀州地方、いわゆる紀ノ川流域だ。この地は果物王国で、柿以外にも柑橘類や桃或いは栗やブドウなど種々の栽培が行われている。最近はマンゴー栽培まで始められた模様だ。

各種の果物の中でも著名なのが「九度山の柿」、地元では「日本一の柿の里」と自称しておられる。看板に偽り無しのようで、この地の柿を賞味すると他地域の柿は遠慮しようか・・・・・・・・・ともなってくる。従って秋も深まると買い出しにと走るのが定例行事となってしまった。高野山の麓で、紀ノ川両岸に広がる山地が栽培地だ。日当たりが良く湿気も適度にあって環境的にも適しているのだろう。地域全体が柿畑と言っても過言ではなく、赤く色づいた柿畑の中を走るのは快適だ。かっては道端に無人販売所が無数にあったが、最近は減少してきた。信頼関係が崩れたのか小規模な手間を厭われたのか不明だが、寂しくもある。従って向かうのはJAの農産物直売所が多い。

上述したように9月に入るとヒラタネの購入に、10月下旬以降は富有柿の購入にとなってくる。ヒラタネは干し柿よりも渋抜きで賞味される事例が多く、甘味は富有柿とそう変わらないようだ。子狸宅でも山越えして北部紀州へと走るのが何時ものパターン、車で30分程度だろうか。目的地は橋本市に存する「JAの農産物直売所」が多い、車も止めやすく品数も数量も多いようだ。今回も知人に送るのと自家用とを買い求めた。産地だけあって当地よりも多少安めの模様、有り難い状況だ。全国への配送が多いようで、横には宅配便のトラックが常に待機している。多くは翌日には到着するようだ。

店頭の状態は画像でお解りかと思うが、贈答用が箱詰めの品、自家用がビニール袋に詰めて山積みされている.販売の傍ら常に入荷するようで商品が途切れる事は無さそうだ。車のナンバーを眺めても結構他の地域ナンバーも多い。子狸同様、現地の柿を気に入って遠路はるばるとお越しの方も少なからず・・・・でしょうか。時間があれば山地の柿畑の中を走って見られたらと推奨しておきます。但し、狭小路が多いので運転にはご注意を。運転に自信がおありなら、干し柿の里「四郷地区」を訪ねられるのもよろしいかと。今頃は軒先や畑に干された渋柿が満載で見事な景観を形作っています。撮影ポイントとしても好評なようで、カメラマン氏の訪問も少なからずでしょうか。紀泉アルプスの中腹に有り、道路は狭小で対向不能が多く、ある程度の技量は要求されますので小型車が望ましいかと。

 

 

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