木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

彼も又タマネギを

2022年11月20日 05時32分14秒 | 耕作放棄地

年末が近づいて慌ただしくなってきたようだ.多くの仲間がタマネギの植栽へと走っている。中には店頭に苗が無かった、という仲間も有り気がそぞろの状態かも。まあ今月一杯ぐらいは入荷品があるかと思えるので、不安視は必要ないかも。そうした中で予約していた苗を入手した例の「百姓候補生」氏も植栽を始めた模様だ。子狸は既に植栽を終わっているので多少の時間的余裕がある。ちょこちょこ覗いてみようかと思う。入手した苗は程よい大きさで立派なもの、個人種苗店からの購入だそうな。子狸も存じておるが、知りうる範囲でも50年以上になるかと思う。地域の信頼と実績を誇っておられるのだろう。噂の「大御所」氏もこのお店の常連のようだ。

彼の特徴は几帳面なこと、計画的で直線的だ。畝の作り方を見てもまるで定規で測ったような印象。当然ながら植え付けもメジャーで測って空けた穴への埋め込みだ。株間はきっちりと20センチ(?)間隔だろうか。日照・通風共に同一条件下での栽培となるだろう。品種は晩生で白タマ150本の植え付けだそうな。一軒分としては十分な数量かと思える。多すぎても保存に難儀するのだ。子狸の350本というのはご近所のファンクラブの方々の為でもある。彼も下準備が出来ていたので、作業は埋め込みだけ、短時間で完了したようだ。

植栽後は何時ものパターン、「水撒き」が必要だ。苗にとって定植直後は環境条件が激変する。養生が必要なので、水撒きして条件を緩和する必要がありますね、数日間は水が入用かと。彼も雨水タンクを常備しており、雨天の天水を貯めこんでいる。不足分はため池への導入水もあり水条件は有り難い状況。かくして彼のタマネギ植栽も無事に完了したようだ。エンドウの種蒔きも終わっているので、年内の大仕事は終了したみたい。後は細々した作業をこなしながら農閑期へとはいっていく。当分は長閑な時間を送れそうだ。

年明けは1月中旬位からジャガイモの種芋を手配して「芽出し作業」に着手し、2月中旬位に植え付けに掛かるのが最初の仕事だろうか。そうそう種蒔きしたエンドウが小さな芽を出してきた。寒冷期の「大寒」の頃を無事に乗り切る工夫が必要だろう。エンドウに暖房装置を設定してあげるかな、稲藁や籾殻の出番となってくるでしょう。

 

 

 

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コマツナの相違

2022年11月19日 08時17分24秒 | 耕作放棄地

ハッと目覚めたら8時過ぎであった、不覚だ。何時もだったら午前4時~5時頃には自然と目覚めるのに。意識があるからお迎えでは無いだろう・・・・。眠りが深かったのか、逆に浅すぎてウツラ、ウツラしていたのか。それはともかく、本日は「コマツナ」を素材にしてみようかと思う。ご存じかと思うがコマツナはアブラナ科を代表するような野菜である。アブラナ科は害虫の楽園、年柄年中食害される代表格みたいなものだ。何時も不思議に思うのだが、店頭で販売されてるコマツナの綺麗なこと、出荷元には秘策があるのかな。基本、農薬は使用しない主義なんだが、アブラナ科の野菜だけはどうしようも無い。農薬に頼らざるを得ないのだ。

ちなみに子狸の農薬使用は次のような基準を定めている。無論、個人的な「自粛規制」みたいなものだ。

    ①農薬はマラソン乳剤を使用する。

    ②希釈倍率を厳守する。

    ③幼苗期に使用する。

    ④原則として1回のみ、最悪時でも2回が上限。

    ⑤収穫時から逆算して1ヶ月内は使用しない。

何時もは上記の条件下でコマツナを栽培するのだが、まあご想像どおりで穴ぼこだらけとなってしまう。家人にとってはスーパーの商品が基準だがら、こんな物使えないよ・・・・・との反応となる。我々栽培者の感覚では、「虫が食べても安全なのだから穴ぼこは安心の印」となるのだが、少数派の見解のようだ。現状を画像でご紹介しようと思う.子狸と例の「百姓候補生」氏のコマツナ畑である。子狸のコマツナは無農薬栽培、百姓候補生氏のコマツナは1回のみスミチオン乳剤を散布、の状態だ。彼には申し訳ないが状況はほぼ同じでしょう。

家人の拒絶反応が強いのでやむなく廃棄処分とする事に。もったいないのだが、スーパーには永久に商品があるものと誤認しているようだ。危険な思想かも知れないが、人間には「食糧危機の発生」が必要なのかも・・・・とも思ってしまう。日本人には外圧が加わるしか、意識の改革は困難なのかも知れませんね。まあ、ブツクサはともかくとして、コマツナの栽培が非常に困難なことはご理解いただけたかも。

コマツナを食害する害虫の代表は以下のような者どもです。アオムシ、ヨトウガ、カメムシ、ネキリムシ、アブラムシ・・・・。子狸のコマツナ畑でも体長3センチ位、茶色い虫が存在しました。多分害虫の「ヨトウガ」だろうと推測してます。

 

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今年の花園は?

2022年11月18日 05時26分16秒 | 耕作放棄地

基本的に仲間達は野菜の栽培に従事している。しかしながら一人のみ、大勢に逆らって野菜では無く花卉栽培というか、花園を作り上げようとしている人物がいる。称すること「千早の忍者」氏だ。彼は里山の保全と共に、楽器を引っ提げて老人ホーム巡りをやっている。二足の草鞋組なので、手土産代わりに花束が必要なんだろう・・・・・と推測している。子狸も好きな分野だから、時々覗くようにしているが、野菜と異なり色合い豊かでやはり華やかだ。彼の領域は竹林近くの隅っこの方だが、緑一色の他の仲間と異なり、色彩豊かな「領土」が広がっている。

彼の代表作は「コウテイダリア」かと思う。昨年は諸事情あってか拝見できなかったが、今年こそは、と期待していた。それが開花期の11月にはいっても皆目ピンクの花々が垣間見えないのだ。他にも数カ所栽培場所を把握しているが、何処の場所でも見られず一寸落胆している。「長老」に言わしむると、夏場の「熱波の加減」で異変が生じたのでは・・・・・・との推理だが、どうなんだろう。画像上段が彼のコウテイダリアの株だが、株自体は正常に育ってるように見えるが肝心の花は存在しない。

今年は世界的に気象異変が起こってるようで、お隣中国では大洪水や干魃、オーストラリアでは大規模な山火事等枚挙にいとまが無いようだ。山火事と言えば、海自のUS2飛行艇を「消防機」に改造できないかと期待してるのだが。大量の積載量で海面や湖に着水可能な機体は消防用に打って付けかと思えるのだが、どうだろう。まあ、それは専門家に委ねるとして、肝心のコウテイダリアだが今年も見られ無いのだろうか。

現在咲いている花々を撮影してみた。それこそ熱波の影響か存じないが、他の花々も少々寂しげな模様だ。緑一色の世界だからこそ華やかな世界が欲しいところなんだが。彼の腕をしても、気象条件には打ち勝てないのだろうか。あまりにも残念なので一昨年の画像だが、「コウテイダリア」の勇姿を再掲しておきましょう。撮影は隣接の富田林市、村内で無いのが少々残念ではありますが。

 

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昼間の棚田百選地は?

2022年11月16日 05時24分05秒 | 棚田

昨日、「棚田夢灯り」についてレポートさせてもらったが、何せ闇夜の世界なので現場状況がお解りにくかったかと思う。其処で農園への出勤前に立ち寄り、画像に納めてみた。空は晴れ渡り、涼やかな気候に野鳥の声も聞こえ、快適な環境だ。ご同輩の方もおられるようで、バズーカ(超望遠レンズ)と小型双眼鏡とを引っ提げたカメラマン氏も遊弋中だ。野鳥の生態を狙っておられる模様。消防署横にミニ公園があって4~5台の駐車スペースがある。其処に止めさせてもらって徒歩での移動。長閑な散歩道だ。

会場である「赤坂の棚田」までは農道漫歩が10分程度、程なく到着する。まだ祭りの後始末は未了とみえ、ローソク用の筒が田圃には残されたままだ。祭り後、雨となったので作業が遅れているのだろう。撮影中の方が2~3名おられた、子狸と同様な発想かも知れない。現場状況は画像でご確認頂くとして、下赤坂城趾からは見下ろすような格好となる。まがりくねった大小様々な棚田が連なり、何とも見事な景観を醸し出している。「棚田百選」に選出されるのも宜なるかなと思える。

田圃の畦にはいって撮影をとも思ったが、現場はまだ雨の滴が残っており、スニーカーでの行動はびしょ濡れの可能性があって断念した。緑が残る田圃に白いローソクの筒、何とも綺麗だ。闇夜の灯りも素晴らしいが、終了後の「片付け未満」の現場も撮影ポイントになるのかな、と。何度も通う「赤坂の棚田」だが、最も美しい時期は田植え直後かと思っている。冬場は作物の姿も無く、枯れ果てたような印象だが、裏作の耕作は無い模様だ。採算が取れないので、自家用の米作りのみ行われているのだろう。それも外部からの助っ人の応援を得て、かろうじての状況だとか。

資料によると鎌倉時代には既に棚田の存在があったそうな。楠公さんも自前の米で籠城戦を戦われたのかも知れない。この界隈は太平記の舞台ともなった史跡でもある。歴史のお好きな方にとっては格好の散歩道、とりわけ朝日が昇り出す頃の時間帯は最適かと。カメラ片手に散策されることをお勧めします。

 

 

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棚田は幽玄の世界へ

2022年11月15日 05時33分08秒 | 棚田

かれこれ10年にもなるだろうか。村の夕闇のイベントが始まってから。正式には「棚田夢灯り」と称するそうだが、子狸的には「ローソク祭り」と呼んでいる。内容を一瞬で掌握出来ると思うからだ。まあ、名称的にはどうでも良いのだが、内容は数千本のローソクで赤阪の棚田を闇夜の中に浮かび上がらせ、賑わいを取り戻そう・・・・・との試みのようだ。いわゆる地域興しの一環であろう。村の人口は5000人前後、日常の人出は僅かだ。遭遇するのは農地で作業を行う高齢者の姿ぐらい、若い衆と出会うのはマレである。それが祭りの一時は別格でまるで都市部に出かけたような印象。遠方からもお越しのようだ。

会場は棚田百選にも選ばれた、赤坂の棚田地帯、楠木正成が籠城した下赤坂城趾付近と言ったら良いだろうか。車でお越しの場合は、村の運動場が特設駐車場となる。そこから会場へはシャトルバスか徒歩での移動だ.子狸も車を預け徒歩で向かった。消防署裏手の農道となるが、夕闇はまだしも帰路は真っ暗、微かなローソクの明かりを頼りに、恐る恐るの行程となる。趣旨から考えてもライトを点けるわけにもいかず、微妙な注意力が要求される。

状況は画像でご理解願えるかと思うが、上述のように数千本のローソクで棚田を闇夜に浮かび上がらせる趣向だ。例年だと中学生のバンド演奏や郷土芸能の披露なども演出されていたが、今年は簡素化されたみたい。例の流行り病を警戒して、人混みの形成を避けたのかも知れない。中には知人の姿もあって、農園活動を行ってる面々も参集している模様だ。ブラブラしながらポイントを定め、数枚の写真を撮って引き上げた。闇夜の行動は老眼の身には危険だ。早めに引き上げるのが無難だろう。

祭りは例年11月の第二土曜日に実施されるようで、確認は村役場に問い合わせるのが確実かと。少々肌寒い季節だが、ローソクの明かりで照らし出される棚田は又格別、幽玄の世界に浸ることが可能でしょう。会場は「棚田百選」にも選出された大小様々な棚田地帯、昼間の景観も見事だが闇夜の棚田はまた特別な存在でしょう。今年は終了しましたが、来年には予定に組み込まれたら如何かと。

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