木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ネットの張り時は

2024年01月16日 05時26分19秒 | 耕作放棄地

マメ科の野菜達にネットは付き物である。生育上、蔓の伸びと共に成長する加減からネットが無いと生存自体が困難なのだ。従って、支柱を立てネットを張って環境整備を行うのだが、問題は張り時。つまりネットをどの時点で張るかで作業手順が分かれるようだ。ちなみに子狸は先に支柱を立てネットを張り終えてから種蒔きするタイプ。利点は環境整備が先なので発育する苗に負担が掛からぬことだろう。反して先に種蒔きし苗を育てて移植してから環境整備を図る御仁も。長老がその代表かな。

本日は長老の作業風景を覗いてみようかと思う。上述のように、長老の作業手順は、①種蒔き、②移植、③支柱立て、④ネット張り、の順番だ。本日までに①~③の作業は実施済みのようで、最後のネット張りが本日の作業予定だ。ネット張りで一番やっかいなのは、最上段の横棒にネットを通すことだろう。長老は細めの竹を伐採し、横棒としている。強みは竹が強靱なのでネットの張りに緩みが無く、ピンとしたネット状態が保てることだろう。ネットはご存じのように捻れて包装されている。捻れを崩さぬように端から端までを竹棒に通さねばならない。

ネットを横棒にうまく通したら半分成功みたいなもの。後はネットの張りに注意しながら、最低部のロープ張りとネットの固定とを行えば良い。要領が飲み込めたら何てことも無い作業なんだが、慣れるまでは四苦八苦するのもアリかな。長老は手慣れたもの、短時間で張り終えた。キーポイントの苗への影響だが、長老の場合移植作業なので、苗が均等配置になっており作業が苗に影響する不具合も無さそうだ。

長老の作業方式を種蒔きで行うと苗に影響が出やすく,場合によっては傷つける可能性もありうる。従って、長老式に後日の環境整備を行うのなら移植方式を採用した方がベターだろう。

結論としては、子狸方式でも長老方式でもどちらでも構わないのだが、留意点は苗への影響を最小限にという視点だろう。大事なのはマメ科の野菜達であって作業方式では無い。元気で丈夫な苗を傷つけること無く育ててやることだ。

 

 

 

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ジャガイモの畝準備

2024年01月15日 05時11分13秒 | 耕作放棄地

年が明けて新年度の栽培準備が始まった。最初の候補者はジャガイモ、いわゆる「春ジャガ」だ。実際の植え付けは2月の中旬位からだが、前準備は既に始まっている。例の「百姓候補生」氏など、早々と畝の耕耘作業を済ませていた。子狸にとってはこれからの始まりだ。まずもって畝作りの下準備、最初の作業は予定地の雑草抜きで、何時ものパターンの作業手順だ。イスに座り込みながらの「ながら作業」で、効率性は悪いが快適度は高い。仲間達は中腰での作業だが、腰に負担が掛かる子狸にはイスが欠かせない。

画像はジャガイモの植え付け予定地と雑草の抜き取り状態である。概ねの抜き取りが終わったら耕耘作業を行い、「畝立て」に入る予定。別途、前後して種芋の購入に走らねばならないだろう。植え付けまでは1ヶ月ほどの猶予があるが、「芽出し作業」を並行して行う所存だ。芽出しは実行しなくても支障は無いが、実施した方が成長は早いようだ。

子狸の栽培予定は2畝、1畝が大凡16メートル程の畝長だ。40センチ間隔程度で植え込むと仮定して、1畝につき40個ほどの種芋が入用となる。2畝で都合80個ほどの種芋が必要かな、無論カットするので実際の購入数は少なくなるが。

春ジャガは品種で言うと。ダンシャクやメークインが主流かな。無論、選択は好き好きで、何を選ぼうと個々人の自由、昨春はメークインを選んだ。今年はダンシャクにしようかと思案中だ。長老の選択は特別で、前者のような一般論は想定外のようだ。キタアカリ、ニシユタカ、デジマ、当たりを狙っているのではと予測しているのだが。大御所は特殊で、多分アンデスレッドの選択だろう。

さて肝心の畝準備だが、今月中には完成できるかと。しばらく寝かせて、来月中旬以降の植え付けには対応可能かと踏んでいる。春ジャガは凡そ3ヶ月ほどの短期栽培、畝の下準備次第で成果は変わってくる。跡地のサツマイモ栽培にも影響を及ぼすはずだ。とりわけ留意するのが元肥の案配、多すぎる危険性に要注意かな。

 

 

 

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イノシシとの攻防

2024年01月14日 05時13分05秒 | 森の果樹園

新年早々の森の作業日である。例によって子狸が参加困難なので,過去の画像を使いながら作業内容をご紹介しようかと思う。季節は寒冷期、一番寒い時期だ、当然ながら焚き火が必須であり、森の中とて例外では無い。但し要注意なのが延焼の可能性、山火事など絶対に起こせないのだ。注意にも注意を払って焚き火の開催となる。何せ、体を暖めないことには作業も困難、ウオーミングアップが必要不可欠なのだ。正月明けとあって態勢が整っていないのも要因の一つかな。

正月前後から急を要するのはイノシシとの攻防戦対策である。春先、森の果樹園はタケノコの大産地となり、必然的にイノシシとの取り合いとも為ってくる。連中の探索力は人間の数倍から数十倍にも相当するようで、未だ地中にあって見えないタケノコも掘り当てる。従って攻防戦で勝利を得るには、連中をタケノコ畑へ浸入させないことに尽きるかと。言葉では簡単だが、これが容易な業では無い。神出鬼没、何処からでも入り込んでくる。念のため、対イノシシ防御戦として防止柵を講じているのだが、しょっちゅう破壊されてしまうのがオチだろうか。

賽の河原の石積みでは無いが、設置→破壊→再建→破壊・・・・・・の無限ループみたいな状況だ。それでも諦めないのが仲間達の素晴らしいところ、人間諦めたら其処でジ・エンド、何物も生み出さない。今回も活躍を願っている。

当地でのタケノコ産出は概ね4月~5月の頃、イノシシはその前から活動する。どうも優れた嗅覚が武器のようで、上述のようにまだ地中にあるタケノコを探し当て食い散らかすのだ。年明け早々から活動を展開している、そう理解しても十分だろう。対策を急がねばならない。実は果樹園の隣地が竹林で、本来ならこちらで賞味のはずだが、生憎と管理不能でヤブとなっておりタケノコの発生は望めない。従って境界線を越えて果樹園へと不法浸入してくる始末だ。

草刈や剪定或いは植樹など為すべき作業は多いのだが、大半はイノシシ対策に追われてしまう。出動する仲間達も大変だが、皇国の興廃この一戦にあり・・・・・・・だろうか。負けずに奮闘して欲しいと願わずにはおられない。

 

 

 

 

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ソラマメ元気だ

2024年01月13日 05時20分31秒 | 耕作放棄地

冬越し野菜として御三家の一つがソラマメであろう。ちなみに「冬越し御三家」とは、ソラマメ、エンドウ、タマネギ、の3種である。何れも寒冷期の冬場を乗り切って実を付ける野菜達だ。当地で一番寒い大寒の頃を幼苗で過ごすのが特徴だろうか。肝心のソラマメだが、10月中旬の種蒔き、11月初旬の定植で現在に到っている。現状は茎丈20センチ~25センチ位だろうか。都合24個の種蒔きから始まったのだが、欠損株も無く全部が健気に成長中だ。格別な対策は取っていない、自然に任せて・・・・・・・だろうか。

冬越しの野菜は寒冷期を乗り切るのだから、基本的に「耐寒能力」は備わっているかと思っている。従って、稲藁を添える程度で特別な寒波対策はとっていない。雪国ならともかくだが、当地では氷点下に下がることはまず考えられず、霜や降雪もマレだ。上述のように自然に任せてと言う手法で十分対応出来るかと。

ちなみに当地の気象条件だが、まだ大寒では無いものの、最低気温が1度位、最高気温が10度位であろうか。今のところ霜も降雪の兆しも見当たらない。このままで走ってくれれば予想どおりの暖冬かなと。寒さに弱い子狸にとって有り難い傾向だが、「地球温暖化」というやっかいな側面も。何でも最近では温暖化では無く沸騰化という表現が用いられるようだ。

気象条件の変化が農作物に与える影響も無視できないだろ。かっては稲作不毛と言われた北海道だが、現在は立派な産地でブランド米の出現すらある。反して九州地方は東南アジア産の品種の選択が必要かも・・・・・・・との危惧すら出てるとか。関西でも和歌山でマンゴー栽培が始まるなど変化の度合いが激しいようだ。

おっと主題はソラマメでした。悪い癖で横道脱線が多いようです。このまま霜や雪にやられなければ、24本の茎に多くの実を付けてくれるでしょう。1本に付き5個~10個程度の予想、全体で160個程度の収穫を予定しています。収穫期は5月頃、エンドウと前後しての収穫作業でしょう。春先から初夏に掛けてはマメ科のオンパレード、嬉しい悲鳴があがるようですね。

 

 

 

 

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春キャベツの現況

2024年01月12日 05時05分07秒 | 耕作放棄地

現在は真冬の寒冷期、種蒔きや植栽には不毛な季節だ。従ってこの時期に植え込もうとする対象物はまず見当たらないだろう。唯一、例外とも言えるのが「春キャベツ」だ。名称のとおりで春先に収穫するキャベツであり、冬場が仕込みの時期となる。子狸も原則通りに、先月初めに種蒔きと苗の植え込みとを行った。結論から先に申し上げると、種蒔きしたものは発芽せず、苗の定植は無事に成功したようだ。苗は某種苗店で購入したパック苗で1パック12本がセットとなったもの、いわゆる初心者向けの市販品だ。

購入した苗は、恐らくだがビニールハウス等で育苗されたものだろう。やはり外気温は冷涼なようで、露地の種蒔きでは対処できなかったようだ。こうなってくるとパック苗が頼り、画像はいずれも移植したパック苗である。冬場の故か、成長は遅いが欠損株も無く、購入苗全部が成長中だ。稲藁を添えた位で格別の防寒対策は行っていない。

基本的には春キャベツは防寒能力を備えていると思われ、過剰な対応は逆に苗を痛めてしまうだろう・・・・・・そう思って、自然に任せている。収穫の目安は春先、収穫物が途切れる頃だ。今までは冬キャベツのオンリーだったが、「長老」の教示もあり今冬からチャレンジを始めてみた次第。例の「百姓候補生」氏も同様だ。彼も繋ぎの野菜が欲しかったとみえ、春先収穫物の出現に喜んでいた。長老の基本原則、少量多品種主義、年中収穫、の基本方針が遺憾なく発揮された事例のようだ。

僅か400円前後で購入できたパック苗、かくもドキドキさせてくれる貴重品だったとは。長老のおかげでしばらくの間楽しみが増えそうだ。春先以降は通例の夏キャベツの栽培が待っている。こちらの方は害虫との戦いが始終となってくる。場合によっては農薬の使用もアリだろうが、基本は防虫ネットでの防除となるだろう。モンシロチョウもバッタも、今や遅しと待ち構えているのかも。

ともあれキャベツを筆頭にアブラナ科の栽培には冬場が最適だ。害虫との戦いに挑むよりも連中が活動できない冬場に栽培に熱中する方が楽だろう。但し冬場は気象条件の故か各野菜共に成長が遅い。収穫期を予測して種蒔きを行わないと、収穫期が春先にと突入するかも。

 

 

 

 

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