毎年恒例行事となりましている北海道廃車体ツアーが今年も敢行されまして。
参加5名の模型オタが車で北海道を駆け巡るという2泊3日の旅であります。
2000年から今年で12回目!
さて、
今年は。
(0時までに100枚アップしたいのでアップが先で記事が後に部分があります。)
出発は全員集合が午前7時でして。
一軒目
豊浦町のD51-953
元胆振縦貫鉄道の私鉄発注D51として知る人ぞ知る存在です。
数年前まで割と放置されて荒れていましたが、有志の活躍で解体検討も吹き飛ばして綺麗に修復された機関車です。
図書館の横にあります。
ぱっとみ普通のD51ですが・・・?
煙突をご覧アレ!
ギースルエゼクター式の煙突の貴重な生き残りなのです。
「汽車のえほん」でもピーターサムが途中からこの方式の煙突を取り付けていましたね。
「だれだ、僕の折角の煙突をぺしゃんこにしてしまったのは!」
とピーターサムが怒っていても
「これは新型の煙突だ」
と取り付け、
回りの機関者から笑われながらも、いつの間にか「ピーターサムは息切れをしなくなったんだよ!あの魔法の煙突が原因らしい!」となって誰もが羨んだという煙突です。
キャブは新製の頃から密閉型です。
(うろおぼえ)
と言っても、実際は密閉とは程遠い構造ですけどね!
2003年訪問時。
かなりクタびれておりました。
このあとに解体発表がされて、撤回されたのです。
2件目
八雲町市街にあったオハ51二車体半分づつ。
という物件があったのですが、解体されたのか消失していました。
3件目
こちらはちょっと驚きの展開。
二海郡八雲町富士見町7の「カラオケ いさみ」さんを経営するオーナー様の「 ご 自 宅 」です。
公開可ということで、「お店の方の住所を」公開致します。
え・・・?
じゃーん!
オハ51、それも3扉改造の41号車改造の「ご自宅」です。
鉄オタとしては羨ましい限りですが、オーナー様は「鉄分全くなし」で、たまたま勿体無いからお引き受けした物件とのこと。
お店で成功され、ちょっと離れた故郷でトマトを作るための小屋からスタートしたそうです。
2003年訪問時。
室内もご案内いただき・・・
千客万来用に様々な快適装備に改造されています。
座席などはあちこちの博物館に寄付されたとか。
川側外もこんな感じ。
様々な「勿体無い」を集めて「トイレ4箇所風呂3箇所!」
にご自慢ハウスになりました。
3扉の試作的改造のオハ51-41はこうしてオーナさんに徹底的に改造して利用され末永く使用されることでしょう。
網棚改造のキッチン棚
オハ51-41の反対側は
川がいい感じで流れております。
全部で2車体3番号からなります。
こちらは
オハ51-48の半分を活かした部屋。
関係図。
で、こちらはゲストハウス。
オハ51-5と読み取れます。
こちらの関係図
下は2003年
設置当初1999年の鳥瞰写真。
ここから4棟13部屋の構造が改造開始になったということ。
大変フレンドリーなオーナー様で、約1時間歓談させて頂きまして、お手製のトマトも頂きました。
美味しかったです。
ありがとうございました。
2003年訪問時。
かなり今より建築がまだ進んでおりませんでした。
今年
2003年同地点
建て増しされているのでした!
外袋位置が同じ場所であることを示しております。
3件目
流山温泉駅の
北海道新幹線開業への願いを込めた200系保存車両です。
多少の塗装傷みはありますが、アルミ車体なので腐食はなく、前2両は塗装メンテナンスもされているようです。
東北新幹線も
北海道式改造?が施され、外付け雨樋がw
一番奥の車両はかなり傷んでおりますが、車体は錆びないので大丈夫でしょう。
原型保存例では地味に唯一かもしれないグリーン車。
続いて同じ敷地にある51系5000番台3輌です。
オハフ51-5001
オハ51-5002
オハの台車は
TR217の空気ばねに改造されています。
ブレーキシリンダーが台車装荷ではないこの形式は、北海道では若干珍しものです。
元々14系座席車の早期廃車分から転用されたものです。
オハ14-522などが早期廃車組です。
あと、
意外と知られていないオハ51-5003
この車は敷地の最も中にあるので、お風呂を利用しないとわからないかもしれません。
外からフラっと見ただけでは見えないところにあります。
5003はこのようにロビーから見えて、
近寄ることが出来ます。
新設当初に来たときはピカピカでしたし、休憩に利用されていましたが、レストラン休業に伴い休憩場が余剰となったため現在はあまり使われておりません。
設置当初
2003年です。
こちらは奥の車がまだ森に飲み込まれていませんでした
↑初日午前中はこんなところでした。