問題が起きると、直ぐに悪者探しが始まる。探し出して一件落着にしようとする。でも皆、自分が悪者だと思っていないので互いに顔を見合っている。正直者が手を挙げる。黒幕は正直者に全ての責任を押し付けて幕引きを図る。正直者は後悔する。私が悪かったのはこの件だけですと…。その時は既に遅く、周囲は言い訳をしている往生際の悪い、醜い奴と見做してしまう。他の例で、問題の範囲やその責任の程度が分っているとき、悪役はいつのタイミングで出れば効果的か間合いを計っている。そして、全ての責任は私にあると大見得を切る。周囲は度胸の良い、覚悟の出来た人と一目置き、それで追求の手を緩めてしまうこともある。 一週間前の東京都議会のセクハラ野次についても前者程度のレベルである。サッカーW杯を振り返ってみてこれから悪者探しが始まるかも知れない。日本チーム・メンバーも監督や他のメンバーから嫌われても良いから悪役になってチームを纏めて一つの気持ちにするような裏リーダーが出て来て欲しかった。メンバーのインタビューコメントを聞くとサプライズで選ばれたガッツのある大久保選手以外は皆、ひ弱な優等生の感じがした。日本全体が長い低成長リストラ時代の所為か、人々に覇気が内に籠もってしまったのだろうか。詭弁者の安倍総理を好きではないが、少し悪役っぽい気もする。日本もこれを機に自信を取り戻し勇気を持とう。(最寄の公園に咲くヒメカンゾウ?)
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