知恩院と青蓮院を見学した後、家に帰ろうと思っていたのですが、どうやって帰ろうかといろいろ考えました。
京都の地理をご存じない方もおられると思いますが、最初に行った知恩院は八坂神社の北側にあります。
そのまた北側が青蓮院になります。
そのまま、もう少し北側に上がれば、岡崎周辺に出ることになります。
このまままっすぐ行けば、平安神宮に行き当たります。
思いついたのが、この付近に琵琶湖疎水があって、野鳥がたくさんいるということでした。
せっかくなので、鳥でも見てから帰ろうと思って、疎水周辺を歩いてみました。
このあたりですが、六勝寺桜並木という石碑がありました。
平安時代の後期だと思いますが、勝という字が付いたお寺が六つ建てられたそうです。
その中でも有名なお寺が「法勝寺(ほっしょうじ)」というお寺で、『白河法皇』が建てたものです。
自分の思い通りにならないのが「鴨川の水とさいころの目と山法師」と言ったあの『白河法皇』です。
そのお寺は、今は残っていませんが、地名として残っています。
近くには京都市民にはなじみのある岡崎の動物園があります。
琵琶湖疎水というのは、明治になって人工的につくられた川で、動物園の南側を流れています。
川を見ると、さっそく野鳥を発見しました。。。
イソヒヨドリですね。
川幅が広くないので、ズームで撮影するとかなり大きく撮ることができました。
お腹が赤い色をしています。
背中は青くて、都会で見かける「青い鳥」として、貴重です。
次に見つけたのは、キンクロハジロでした。
この子も、近くにいたので、大きく撮ることができました。
この場所からは、動物園が見えて、その後ろに左手に比叡山、右手に大文字山を見ることができます。
比叡山は少し白くなっていました。
五山の送り火で有名な大文字山ですが、大の字のあたりに雪が積もって、白くなっていました。
めったに見ることができない光景に嬉しくなりました。
私は以前、京都市の北区に職場があったので、比叡山を毎日のように見ていました。
会議室から見える比叡山がすぐ近くに見えて、大変綺麗でした。
どこに行った時も、比叡山はどこにあるかな?と探すことが良くあります。
山頂に建物があるのがよく見えました。
岡崎の動物園越しに見える比叡山は、なかなか良いものだと、一人感心していました。
このあたりは、野鳥が多くいて、撮影には良いポイントでした。
来たいと思っていたのですが、なかなか来る機会がなく、ちょうど近くまで来ることができたので、比叡山を眺めながら、しばし野鳥撮影の時間となりました。
寺院を拝観したり、野鳥を撮影したりと、盛りだくさんな日となりました。
しかし、どれも負担になるようなことでもないので、気持ち的にはリフレッシュできました。
私も気が付かなかったのですが、今まで知恩院と青蓮院と岡崎がこんなに近いとは思っていませんでした。
歩いてみて、意外と近くにあるのだなと感心した次第です。
やはり、地図だけ見ていたのでは、わからないことがあります。
まだまだ、京都歩きを続けてみたいと感じました・・・。