ミドルシニア的な自分らしい幸せな暮らし方

事例案件3000件以上の経験を持つ住まい&収納デザインのプランニングプロが日常の気づきを面白おかしく綴る日記

捨てるという考え方がここにも

2010-12-21 | 日々の仕事
少し長くなりますが・・・

住宅を設計するにあたって大事なことは二つあると思います。
 ひとつは住まい手の要望をまとめて整理すること、
もうひとつは敷地を読み込み、敷地の可能性を探ること。
設計者はその二つの間で苦闘することになると言っても過言ではないでしょう。
 設計は整理することとも言えます。
雑多な情報、条件をどう整理するかがポイントとなります。
単純に解くというのは、その複雑な条件を無視して
問題を単純化する(切り捨てる)ことではありません。
ましてや、複雑なものを複雑なままに解いていく
(どんどん付加する)こととも違います。
 その両面を行ったり来たりしながらスタディーを重ね、より単純な形、より少ない線で解ける時がやってくるのを待つのです。
 プランは単純に見えても、立体で立ち上がった時、決して凡庸でなく、機微に富み、滋味溢れる空間を創りたいのです。
シンプルな形にまとめることで、雑味のない空間とその家の生活が浮き出てくるように思います。
 「心地よい」と感じる空間はそのようなものではないか?
 単純にすることで空間が強くなる・・・・・・。永く、飽きのこない強さが生まれる。
そして、その強さは、将来の暮らしの変化にびくともしない、懐の深さがあるのです。


以上は、私の好きな建築家の伊礼智さんの言葉です。

お客様にはたくさんの数え切れない叶えたいものがあります。
そのことをしっかり整理することが重要なんですね・・

整理収納アドバイザーとしても深く感じ入る言葉です。
「整理する」とは生きていく上での重要なテーマですね。

今日も読んでくださった皆様ありがとうございした。


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