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製造業は納期第一(参考用)

2017-10-27 07:32:39 | 日記
今日産・神戸製鋼の問題は連日ニュース・新聞をにぎわしています。
なぜ、こんな問題が起こったのか?
メーカー出身者として、私見を述べます。

昨日、日経新聞にも掲載されていましたが、
神戸製鋼は常に納期に追われ、現場はプレッシャーがあったと書かれていました。
でも、これは、製造業なら、どこでもある問題だと思います。
「いつでもいいよ」
なんていう寛容なお客様はまず存在しません。
車などを契約するとき、営業マンは大抵、
「〇日に納品可能です」
と、お客様に見切り発車で答えます。
営業はこれが仕事ですから、一概には攻めれません。
ですが、従来商品なら、部品調達もある程度出来ますが、
新商品など部品がそろってないことは当たり前。
極端な話、トラックが横付け状態で、製造・検査・出荷がされます。
日産で問題になったのは、「法定検査」です。
これは、通常の企業が決めた検査とは違い、国の定めた検査なので、
資格取得者自体、かなり少ないのです。
いわば、すぐにお客様が使用される商品は別格なのです。

よく入社当時朝礼で社長が、
「品質こけたら、会社コケる」
と言われていましたが、現場は、
「今日中に〇台生産しろ」
といわれ、クレーム(不良品)を出さないか・間に合うのか、
と、考えながら仕事をしていました。
製造工程で不良品が出なくても、出荷検査での抜き取り検査で出れば、基本アウト。
でも、出荷がそれでは間に合わない時には、
よほどのことがない限り、出荷してしまいます。
※後で対策を取ります

ですから、現場の気持ちはすごくわかります。
企業体質と言われればそれまでですが、実際どこでもそんな感じで、
定時で帰る従業員と常に仕事を抱える従業員がいるのも事実です。
日産・神戸製鋼は、日本を代表する企業ですから、早く立ち直っていただきたいと、切に願っています。