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公立進学校生徒の苦悩 参考用

2023-11-09 07:35:57 | 日記

進研模試も、わが子の通学する

私立中高一貫校は、今日で最終日です。

進研模試は、7.11.2月にありますが、

どこの学校も同日ではなく、

少し日程に差があります。

基本公立高校は、完全週休2日制ですが、

休みの土曜日に出席させ、

1日中進研模試をする学校も

あるようです。

 

わが子は、医療勉強会で

県内トップ校の男子生徒と知り合い、

お互い情報交換しています。

彼は、その中でも上位のほうですが、

「医学部推薦は、もっと上の生徒」

と話していました。

 

医学部推薦は、地元枠でも、

各学校推薦人数に制限があるので、

彼のように人数の多い学校のほうが、

かなり難しいと話していました。

学校推薦は、ひと学年500人いようが、

30人いようが、同じだからです。

しかも彼の通う学校は、

地元大推薦を狙う生徒が多い。

浪人生もいるわけですから、

余計に狭き門らしいです。

 

また、トップ進学校は、

彼のように中学では、

学年トップ層の集団です。

ですから、上位の熾烈な争い

となると、勉強しても成績は伸びない

と言ったジレンマを抱えるそうです。

 

昔と違い、今は推薦入試そのものが

珍しくもなんともない。

しかし、一方で、ある程度の学校は、

共通テストや英語検定の結果で

合格基準を決めます。

昔のように、調査書・小論文・面接だけで

難関校合格はかなり厳しくなっています。

以前進路指導の先生が、

「偏差値40の生徒が60の

大学合格も珍しくなかったが、

今はまず無理です」

と、話されていたことが印象に残っています。

 

彼のいる学校は、

ある意味自由でもあり、不自由でもあります。

「ひとつのことに熱中するなら結果を出せ」

みたいな空気があり、

結果が出れば歓迎ですが、

結果が出なければ、ただのオタク扱いです。

部活も基本2年の夏までと言われているそうです。

 

生徒の中には、東大推薦基準の

化学オリンピック優勝や

滝廉太郎コンクールで優勝など、

輝かしい実績のある生徒が、

それなりの人数います。

ですから、みんな課外にも力を入れるように言われます。

現在は〇〇甲子園という大会が多く、

スポーツだけでなく、文科系もかなりあります。

彼のように地元ではちょっと強い

部活ぐらいでは、東大でなくとも、

推薦入試でのアピールはまず不可能なのです。

 

昨年彼の学校で、県内の優秀な生徒を集めて

科学系の勉強会がありました。

そのとき、「化学をしたい」

と先生に話しても却下されたそうです。

それもそのはず。

大会にはまだ優勝していませんでしたが、

化学オリンピック出場者など、

化学オタクがいたわけなので、

中学の時、毎回満点ぐらいでは太刀打ちできない。

彼は段々自分は何の取り柄もない。

成績もトップクラスとは言えない。

ということで、段々卑屈になっていったそうです。

そんなの時、担任から、

「校外で友達を見つけて、視野を広げなさい」

と言われたそうです。

 

そして勉強会で知り合ったわが子と、

仲良くなっていきました。

わが子の通う私立中高一貫校と違い、

タブレットは主に連絡事項にしか使用しない。

基本はノートに書いて覚える方式。

また、まず学校は勉強法を教えない、

ある意味自主性を重んじる学校に対し、

彼の学校は、

「英語と国語は音読し、とにかく

書いて読んで覚えなさい」

と言われる。

問題集ならこれがいいなど、

具体的に言われる。

かなりの差を感じています。

 

こう考えると、親身さは

むしろ公立ではないだろうか…

と思えてきます。

勉強が遅れても、先生は

ほとんど気にしてくれない。

自分で何とかするしかない。

一旦入学してしまった以上

どうすることも出来ませんが、

彼の苦悩も聞いていてよくわかりました。

 

彼はわが子と接することで、

気持ちが明るくなり、前向きになれたそうです。

よかったよかった。