先日、共同親権は、今の離婚した夫婦は、
割と協力し合い、子育てをしているので、
今までとそんなに変わりがないと書きましたが、
調べてみると、そんな単純な話ではないようです。
「共同親権」の導入を柱とする改正民法などが5月17日に、国会で成立しました。
共同親権が導入されると、離婚後も子どもの生活に関わる事を父親と母親が平等に決定できるようになります。
これは、皆さん、なんとなくわかる。
と思います。
ただ、日本の場合、
「なんとなく性格が合わない」
で、離婚する人はかなり少数です。
よく性格の不一致と言われますが、
ほぼ価値観の不一致です。
例えば、ギャンブル好きの夫婦なら、
お互いさまと言うことで受け入れられても、
片方しかしない場合、小遣いを超え、
生活費や貯金にまで手を出せば、
なかなかずっと一緒に暮らしていこうとは思えません。
昭和は、今では考えられませんが、パチプロと言って、
パチンコを生業としている夫婦もいました。
それぐらい儲かっていたのでしょう。
子どもに500円渡し、学校の食堂で食べるように
言う保護者もいたそうです。
※高校の先生から先輩でいたと聞きました
一例ですが、「子どもの権利を尊重できる」とされる一方で、
離婚の理由が配偶者のDVや子どもへの虐待である場合、
共同で親権を持つことでDV被害者やこどもに危険がおよぶ可能性があります。
導入をめぐっては、X(旧Twitter)上では
タグが連日トレンド入りし、多くの反対署名も集まっていました。
DV離婚の夫婦、共同親権が導入されたら起こる問題は
共同親権になったら、学校行事への参加や子どもの進路決定、
子どもの手術時などにも元配偶者の承諾サインが必要になります。
父親と母親、両方のサインがないと、受験票が提出できなかったり、
学校の行事に参加できなかったりする可能性があります。
つまり元夫の承諾がもらえないと、何も決められなくなります。
何かあるたびに元夫と話し合わなくてはいけません。
DVを理由に離婚した夫婦や、
意思疎通が困難な夫婦で『志望校を決めるのでサインをください』と、
毎回確認しなくてはいけなくなったら大変です。
婚姻中のように、
『どういうことか説明しろ』と高圧的な態度をとられるかもしれません。
『お前の説明がわからないから認めない』と言われることもあるかもしれません。
“元配偶者の承諾”のために、再び支配下に置かれてしまうかも
『承諾のサインを書く代わりに、子どもとの面会時間をもっと長くしろ』と
言われる可能性もあります。
承諾と引き換えに、金銭や性的要求もされる可能性もあります。
夫からのDVからようやく逃げられたのに、
離婚しても縛られる可能性があるのです。
コロナの給付金の時、世帯主の口座に入ることで、
DV問題はかなり論争としてありました。
でも、結局は対策らしいことはしなかった。
また、DVも身体的なものならわかりやすいのですが、
モラハラなどの言葉の暴力は
人により、受け止め方が違うので、
わかりにくい場合もあります。
実際私は、会社でパワハラを訴えても、
上司は、
「3人聞き取りをしたけど、
ひとりはかなりひどいと言うけど、
ふたりは大したことがないと言っている。
あなたともうひとりが大げさにとらえているのじゃないか」
と言われました。
何年も経過し、面会などしていれば、
「今は大丈夫ではないか?」
と、判定される可能性もあります。
でも、された方は、ずっと心の傷として残っている。
単純に共同親権はいいじゃないか
という問題ではないようです。
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