鞘の修復です。
大切な愛刀は、他人には決して分からない愛着があるものです。
それが例え、原形を留めていない物であっても、大切にする限り刀剣は何度でも甦ります。
日本人は物を大切にする民族なので、修復を施す技術が育まれてきました。
今回は、破損した鯉口部分を下地から補修し、鯉口を銅金具で作成して鮫皮の研ぎ出し加工を施しました。
この鞘は写真の通り、状態が悪く、元の形状が分からない状態でした。
Before: 下地と漆が剥離しており、亀裂がコジリまで走っています。
Before: テーピングでグルグル巻きにされた鯉口部を外してみると、刃方は完全に破損し、角もバラバラです。
after: 鯉口金具には漆を塗らず、地を表に出しました。
after: 鮫皮は一枚巻きで差し裏で合わせました。
ライトを調整すると、グッと渋さが際立ちます。雰囲気が伝わるでしょうか?
途中経過は、拵師(柄巻師)のサブブログ「伝統工芸職人って…」の下記リンクより:
「鞘の修復」(2012年03月02日)
「鯉口金具」(2012年02月27日)
大切な愛刀は、他人には決して分からない愛着があるものです。
それが例え、原形を留めていない物であっても、大切にする限り刀剣は何度でも甦ります。
日本人は物を大切にする民族なので、修復を施す技術が育まれてきました。
今回は、破損した鯉口部分を下地から補修し、鯉口を銅金具で作成して鮫皮の研ぎ出し加工を施しました。
この鞘は写真の通り、状態が悪く、元の形状が分からない状態でした。
Before: 下地と漆が剥離しており、亀裂がコジリまで走っています。
Before: テーピングでグルグル巻きにされた鯉口部を外してみると、刃方は完全に破損し、角もバラバラです。
after: 鯉口金具には漆を塗らず、地を表に出しました。
after: 鮫皮は一枚巻きで差し裏で合わせました。
ライトを調整すると、グッと渋さが際立ちます。雰囲気が伝わるでしょうか?
途中経過は、拵師(柄巻師)のサブブログ「伝統工芸職人って…」の下記リンクより:
「鞘の修復」(2012年03月02日)
「鯉口金具」(2012年02月27日)