時間をかけてゆっくりと作り上げてきた拵えが完成しました!

手間も材料も鑑賞用の拵えと同等の仕上がりにこだわっていますが、武道用途の外装です。
この度は、天正拵えの掟に乗っ取って製作しました。

刀身は幕末以降近代に作られたお刀で、身幅が広く大切っ先の体配で、先反りが付いた一見変った形状をしています。龍の刀身彫りが見事で、白鞘の状態から工作を開始します。
コストを抑えるため、鞘は白鞘を加工して製作し、漆塗りは当方にて実施しました。(漆塗りは、本業ではないので材料費と実費程度・・・)

鍔と目貫は、オーナー様の持込みです。目貫は柄前に組み込む前に当工房にて加工を施しました。
(目貫加工時の記事はこちら!→・「鍍金加工」(2014/08/17))

柄成りは、試斬などに多用するため強度を意識し立鼓を浅くとりました。長さは、8寸5分強とし、刀身の重さをカバーするため若干肉厚に仕上げています。

鮫皮は、一枚巻きに漆で塗り固めて、鞘とのコントラストを調整し、柄糸は、鹿革を何枚もつなぎ合わせてつなぎ目を隠すために片摘みで巻きあげました。

鞘は溜塗りですが、いまいち締まらないのでアクセントを鯉口部とコジリ部に施しました。鞘形状は、差し裏の腰に接する部分の肉を落とし、長時間の帯刀にも疲れが来ない様に仕上げました。
外装は、刀身のスペックを最大限に生かし、かつ使用者に合わせた調整や使用方法に則した加工をすることができる唯一の装置です。
そのため、当工房では、長期間にわたる対話を繰り返しながら外装製作に取り組んでいることが最大の特徴です。

手間も材料も鑑賞用の拵えと同等の仕上がりにこだわっていますが、武道用途の外装です。
この度は、天正拵えの掟に乗っ取って製作しました。

刀身は幕末以降近代に作られたお刀で、身幅が広く大切っ先の体配で、先反りが付いた一見変った形状をしています。龍の刀身彫りが見事で、白鞘の状態から工作を開始します。
コストを抑えるため、鞘は白鞘を加工して製作し、漆塗りは当方にて実施しました。(漆塗りは、本業ではないので材料費と実費程度・・・)

鍔と目貫は、オーナー様の持込みです。目貫は柄前に組み込む前に当工房にて加工を施しました。
(目貫加工時の記事はこちら!→・「鍍金加工」(2014/08/17))

柄成りは、試斬などに多用するため強度を意識し立鼓を浅くとりました。長さは、8寸5分強とし、刀身の重さをカバーするため若干肉厚に仕上げています。

鮫皮は、一枚巻きに漆で塗り固めて、鞘とのコントラストを調整し、柄糸は、鹿革を何枚もつなぎ合わせてつなぎ目を隠すために片摘みで巻きあげました。

鞘は溜塗りですが、いまいち締まらないのでアクセントを鯉口部とコジリ部に施しました。鞘形状は、差し裏の腰に接する部分の肉を落とし、長時間の帯刀にも疲れが来ない様に仕上げました。
外装は、刀身のスペックを最大限に生かし、かつ使用者に合わせた調整や使用方法に則した加工をすることができる唯一の装置です。
そのため、当工房では、長期間にわたる対話を繰り返しながら外装製作に取り組んでいることが最大の特徴です。