最近、昆虫食に関する記事をよく見る様になった。
ウジやコオロギ、食用のゴキブリを使った料理はやはりゲテモノの範疇にしか思えない。
東南アジアは昆虫食が盛んで食文化として確立している。
日本の昆虫食と言えば長野県のイナゴやザザムシが有名だ。
長野県と言っても南北の違いは大きくザザムシをよく食べる南信を北信が馬鹿にする。
九州では極一部の地域で昆虫食は見られるが非常に少ない。
秋田県も北部は食べないが南部はイナゴを食べるらしい。
長野市三水地区でイナゴ料理の取材をしたことがある。
先ずはイナゴ捕り。
午前中まだ田圃に夜露が残っている時間帯が勝負だ。
夜露に濡れたイナゴは飛べない。
簡単に捕まえられるのだ。
まあ遅くとも9時過ぎまでが勝負といった感じである。
入れ物は手拭いで作った袋にトイレットペーパーの芯を付けた物。
これが優れもので簡単に抵抗するイナゴが袋の中にするっと落ちる。
そして這い上がる事が出来ない。
どんどん捕れるから実に面白い。
イナゴやバッタを喜んで捕るなんて子供の時以来だ。
しかし目の前では60過ぎの婆ちゃん達が嬉々としてやっているのである。