ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

戦争漫画

2020-11-30 11:47:37 | 漫画

スポ根漫画全盛の頃は少年漫画誌が全盛の頃だ。

その後ジャンプ一人勝ちの時代へ入って行くが多くの少年誌が競っていた時代の方が多様性があった。

アンケート結果のみが全てではヒット作以外は存在が許されないではないか。

時を戻そう…じゃない話を戻そう。

スポ根漫画熱狂時代は実は戦争漫画も充実していた。

単発物から巨匠の連載まで、明るいタッチや如何にも薄気味の悪い嫌な時代を子供に感じさせるものまで多士済々。

今なら戦争の嫌な面を出すと直ぐにパヨクだとネットで炎上するがそんな事は無い。

当時は編集者も作者も戦争を直接的間接的に体験した人が殆どなのだ。

ジャングルで死線をさまよったり満州国崩壊で逃避行をしたり都市空襲を経験したりと戦争を自身の歴史的体験から漫画として描いた。

だからリアルだった。

題名は忘れたが確か少年マガジンで連載されていた南方の航空隊を舞台にした作品、敵はグラマンで個性豊かな仲間たちが活躍する。

戦局悪化にジリ貧状態へと陥る部隊。

或る日グラマンの襲撃を受けて何とか離陸しようとする中で奮闘した今(字は定かではない)一飛曹が銃撃を受ける。

最初はかすり傷程度で立ち止まるが次の瞬間…

彼はグシャグシャに撃ち抜かれて絶命。

あまりの描写にページを開いたまま動けなくなってしまった。

その後部隊がどうなったか全く記憶にないが一飛曹の最後は今でも絵が脳裏に焼き付いている。

タイトルも作者も解らないが凄い作品を載せたものだ。