ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

スポ根漫画はバカの塊 バレーボール編

2020-11-28 15:52:51 | スポーツ

スポ根漫画話 その2

スポ根漫画では女子向けというジャンルもあった。

「アタックナンバーワン」や「サインはV」がその代表格で間違いなく東京オリンピックの東洋の魔女の系譜である。

今は「ハイキュー」の様に男子バレーボールも漫画になるがスポ根物ではない。

しかしスポ根漫画全盛時代に男子バレーボールも作品になっていた、それも正しいバカ漫画として!!

詳しい内容はほぼ忘れたが一つだけそんなアホなという場面は強烈だった。

強烈なアタック力を誇る主人公、しかし彼には致命的な欠点があった。

ジャンプ力の欠如、仲間のメガネ坊主はアタック力は無いが驚異的なジャンプ力の持ち主。

その跳躍力何と2メートル!!!!!!!!

どうしてもその跳躍力が欲しい主人公はメガネ坊主にジャンプの秘密を聞くと

「10メートルの高さから飛び降りて立っていられたら2メートルジャンプが出来る!!」

出た、忍者の世界!!スポ根漫画正統派だ。

そして主人公は来る日も来る日も建物の上から飛び降りる特訓をするのだ。

ついにその日はやって来る。

何時もの様に10メートルの高さから飛び降りた瞬間体はふわりと浮き上がり2メートル超えのジャンプが出来たのである。

だから普通に練習しろって!!


スポ根漫画はバカの塊だった!

2020-11-28 10:19:46 | スポーツ

スポ根漫画を御存じだろうか。

スポ根=スポーツ根性ものというジャンルが漫画の一時代を築いていたあの頃、まあ酷いもんだった。

荒唐無稽と一言で片づけられて来たが実はかなり奥深い。

恐らく日本独特の価値観で近代スポーツをエンタメ化した非常に特殊なジャンルだろう。

特に野球では魔球物が主流でその源流は確実に忍術である。

消える、増える、燃える、投手が巨大なガマに乗っていないだけで間違いなく忍者の世界なのだ。

そして魔球を編み出すまでの修行がこれまた忍者そのもので山へ籠り滝にうたれ、崖から飛び降り…いや普通に練習しろよ!!

子供の頃から忍者ものに慣れた世代だからそれを見てもさほどの違和感は感じなかった。

勿論若干の突っ込みはするが…

これが他のスポーツにもどんどん入り込む。

アマレス、バレーボール、ボーリング、柔道、特に梶原一騎が絡むと一気にとんでもない世界へ連れ込まれる。

柔道漫画の大噴火投げってなんだよ!ギャグ以外の何物でもないぞ!!

ボーリング漫画はまたしても魔球合戦になるのだが主人公が編み出そうとしているのはトルネード魔球。

もの凄い勢いで回転をしながらレーンを進み1メートルも浮き上がって全てのピンを吹き飛ばすという恐ろしい魔球なのだ。

何度投げても1メートルは浮き上がらない。

50センチ程浮き上がり全てのピンをなぎ倒すが…

「駄目だ!あと50センチ足りない!!」

膝をついて涙する主人公。

おいおいおいおい!!ストライクじゃねーか!!!

何か違うスポーツに何時の間にかなっているぞ!!

こうしてスポ根漫画は迷走し崖から転げ落ちていくのであった。