門前の小僧

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6/23(月)寺子屋素読ノ会 講座内容

2014-06-19 20:09:36 | カルチャー講座
6/23(月)、新橋にて【寺子屋素読ノ会】を開講します。
http://nobunsha.jp/img/terakoya%20annai.pdf

今回は『風姿花伝』能の発祥と起源伝説、『南方録』カネワリの大原則、
と両書とも非常に重要な段落を講読します。
この機会にぜひご参加ください。


◆「風姿花伝」を読む
17:30-19:00

・第四 神儀に云わく
~能はいつ、誰により創られたのか。
世阿弥時代、猿楽諸座に伝わっていた「猿楽起源」説を読み解く段落です。
世阿弥の観世座には当時以下五つの言い伝えがありました。

1.神代発祥説 (天のうずめの尊説)
2.インド祇園精舎伝説
3.聖徳太子、秦河勝創説
4.能の翁発生譚
5.興福寺神事能の起こり


◆「南方録」を読む
19:30-21:00

・墨引

南方録、墨引の章は、「あまりに秘伝を詳しく書きすぎる」と、
利休が全文を墨で消した、という秘伝中の秘伝。

多くの茶道関係文献の中でも、南方録のみに見られる利休直伝、
幻の茶法とよびれる「カネワリ」について、その全容が具体例を引きながら、詳細に語られる「南方録」中もっとも重要なパートです。

●南方録、カネワリの大原則

陽(体)=奇数(半)
   ↓
陰(用)=偶数(調)

上のルールは、茶道具置き合わせの〔数〕と〔位置〕を決める根本原則で、古代中国の陰陽五行思想に、理論の根拠が置かれています。

なお詳細は当日寺子屋にて、図解もあわせてご案内いたします。