こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の「何にも専務」です。
先週の24・25日、横浜市へ出かけ、中小企業家同友会が主催する「第17回障がい者問題全国交流会」に参加してきました。
同じ秋田から参加した「株式会社メモリー」の加藤正則社長と待ち合わせして中華街にある会場へ向ったのですが、その歓迎たるやものスゴい!
たくさんの同友会の会員企業の経営者や、その企業の社員・施設の利用者が出迎えて下さいました。
二日間に渡る交流会の初日は、横浜市立大学の影山摩子也教授の問題提起から始まり、七つの分科会に分かれて実践事例報告とグループ討論が行われました。
影山教授のお話しは「障がい者とともに歩むという戦略」というテーマで、障がい者が企業の力を強くした様々な実例が挙げられました。
障がい者は生産性が低く、経営の負担になるという思い込みを捨てるべきでないかという問題提起をして下さいました。
その後の分科会、私が選んだのは、『日本でいちばん大切にしたい会社』にも選ばれた「
日本理化学工業」の大山泰弘会長が報告する分科会。

▲報告者の大山会長はなんと81才!
「知的障害者に導かれた企業経営から皆働社会実現への提言」と題して行われた報告は感動に包まれたものでした。
現在、約70%以上の社員が知的障がい者である同社は、チョークのシェア30%を占めるトップメーカーでもあります。
障がい者雇用に取り組んだのは、養護学校からの職業体験を受入れたとき先生から言われた一言だったそうです。
「この子達は働く喜びを知らないまま施設で一生を終えるのです。せめて数週間の就業体験を与えてもらえないですか?」
その言葉に渋々受入れた研修生の姿を見て、当時15才だったこの子達を雇用しようと決心したのは昭和35年でした。
障がいを持った人たちが力を発揮して働ける環境づくりを進めてきた大山会長をはじめとする社員の皆さんの取組み。
ある日、禅僧との話の中でこんな会話があったそうです。
「大変な仕事に就くよりも、福士施設で大切に面倒を見てもらった方が幸せでないか」という大山会長の問いに対して禅僧はこう応えたそうです。
「大山さん、人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」
また、小学校の5年生が理化学工業の会社見学したあとの御礼の手紙に「天の神様はどんな人にも世の中で役に立つ才能を与えて下さっているのですね」とあり、神様は人間を人の役に立つことを幸せに思う人間に作って下さり、周りの大人が役立つようにしてあげれば一生懸命やってそれが才能にもなるのだと企業の役割の大事さを教えられました。
マスメディアの取材に来たハンガリー人の女性は「日本企業は職人文化をもっているからですね。ヨーロッパはマニュアル文化なので文字の読めない人は最初から雇用の対象になっていません。」と言いました。職人文化が息づく日本の中小企業だからこそ、多くの障がい者が働き活躍出来る環境がつくれるのだとおっしゃっていました。
この実践事例報告の後のグループ討論は非常に活発なものになりました。
それぞれの会社の取り組み実例はもちろんのこと、現状の課題や悩みも語られ、非常に参考になった分科会となりました。
翌日は「日本理化学工業」さんの会社見学を予定していましたので、とてもワクワクしながらこの日の勉強会を終了しました。
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