6月23日 (火曜日)
天声人語に
デイゴの赤い花は初夏を彩る沖縄の県花である。
南の島の風物詩だが、この花の時期になるとふさぎ込む人が少なくないという。
沖縄戦の記憶がよみがえるからだ。
70年前のデイゴの季節に、悲惨をきわめた地上戦は始まった。
「人々が砲弾の下を逃げまどう道のかたわらに、
血まみれの肉親を抱きかかえるその頭上に、デイゴは咲いていたのです」。
息子2人と娘、それに兄と母を失ったコザ市(現沖縄市)の元市長、
故大山朝常(ちょうじょう)さんが、つらく悲しい記憶をつづっている。
戦時中、大山さんは青年学校の校長だった。
軍の指示で約600人の生徒を戦闘協力に送り出す。
半数が帰らなかった。
晩年に取材で訪ねると、昔の話をした夜は眠れなくなると、
絞るような声で語っていた。
デイゴの花咲く初夏を沖縄では「うりずん」と呼ぶ。

〈うりずんの雨は血の雨涙雨 礎(いしじ)の魂呼び起こす雨〉。
そんな短歌を『沖縄 うりずんの雨』というドキュメンタリー映画で知った。
この季節のよびさます情念が濃厚に伝わってくる
礎とは、沖縄戦などの死者20万人余の名を刻んだ「平和の礎」のこと。
映画は、戦後も米国の戦に酷使されてきた基地の島を、
様々な証言を重ねて描き込む。
米国人の監督は、米軍は沖縄を「戦利品」として扱ってきたとみる。
日本政府も容認してきたということになろう。
辺野古への新基地建設をめぐり、沖縄と本土が厳しく対峙するなかで
迎える慰霊の日。
もう一歩、もう二歩、沖縄のことを深く知りたい日だ。
======================
★何回か沖縄を訪れてはいるが
その歴史をただ、聞き流していたんだろうか?
自分の職場に沖縄出身のあどけい娘さん達が沢山就職してきたときの
ことが思い出される。彼女達に戦争の影は全く感じられなかった・・
少しネットで探る。クリックしてみてください。
うりずんの雨
予告編の一部
うりずんの頃という唄もある。
天声人語に

デイゴの赤い花は初夏を彩る沖縄の県花である。
南の島の風物詩だが、この花の時期になるとふさぎ込む人が少なくないという。
沖縄戦の記憶がよみがえるからだ。
70年前のデイゴの季節に、悲惨をきわめた地上戦は始まった。
「人々が砲弾の下を逃げまどう道のかたわらに、
血まみれの肉親を抱きかかえるその頭上に、デイゴは咲いていたのです」。
息子2人と娘、それに兄と母を失ったコザ市(現沖縄市)の元市長、
故大山朝常(ちょうじょう)さんが、つらく悲しい記憶をつづっている。
戦時中、大山さんは青年学校の校長だった。
軍の指示で約600人の生徒を戦闘協力に送り出す。
半数が帰らなかった。
晩年に取材で訪ねると、昔の話をした夜は眠れなくなると、
絞るような声で語っていた。
デイゴの花咲く初夏を沖縄では「うりずん」と呼ぶ。

〈うりずんの雨は血の雨涙雨 礎(いしじ)の魂呼び起こす雨〉。
そんな短歌を『沖縄 うりずんの雨』というドキュメンタリー映画で知った。
この季節のよびさます情念が濃厚に伝わってくる
礎とは、沖縄戦などの死者20万人余の名を刻んだ「平和の礎」のこと。
映画は、戦後も米国の戦に酷使されてきた基地の島を、
様々な証言を重ねて描き込む。
米国人の監督は、米軍は沖縄を「戦利品」として扱ってきたとみる。
日本政府も容認してきたということになろう。
辺野古への新基地建設をめぐり、沖縄と本土が厳しく対峙するなかで
迎える慰霊の日。
もう一歩、もう二歩、沖縄のことを深く知りたい日だ。
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★何回か沖縄を訪れてはいるが
その歴史をただ、聞き流していたんだろうか?
自分の職場に沖縄出身のあどけい娘さん達が沢山就職してきたときの
ことが思い出される。彼女達に戦争の影は全く感じられなかった・・
少しネットで探る。クリックしてみてください。
うりずんの雨
予告編の一部
うりずんの頃という唄もある。
