12月1日 (木曜日) ②
日報抄「新潟日報」
〈さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢(あ)うまでの遠い約束〉。
薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」の一節である。
この歌詞を見てメロディーが思い浮かぶのは50代以上の方だろうか!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼さよならを再会のための約束と捉えた歌詞が印象的だった。
「ふたたび」という言葉に当てる漢字「再」の付く熟語を思い浮かべてみる。
「再生」「再開」「再出発」「再起」「再建」「再発見」「再現」…。
まず浮かんだのは、どことなく前向きな感が漂う言葉だった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼しかし、あまり歓迎したくないものもある。
病気の「再発」は、できれば避けたい。
罪を重ねる「再犯」は刑が重くなる。
ここしばらく紙面でよく見る、この言葉も気が重くなる。「再値上げ」だ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼トマトケチャップ、冷凍食品、スナック菓子。
外食産業でもギョーザやカレー、ドーナツ、ハンバーガーなどがそうだ。
ただでさえ身の回りのさまざまな品の値段が上がったというのに、
再度の値上げは家計に大きな打撃となる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼電気料金もこれまでじわじわと上がってきたが、
東北電力は大幅な値上げを国に申請した。
ロシアのウクライナ侵攻などによる燃料価格の高騰を反映させるという。
企業としても苦しいのは理解できないわけではない。
それでもやはり、財布の中身がどんどん減っていくのは恐ろしい。
日々の暮らしは危機のただ中にある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼「ふたたび」は「二度」と書くこともある。
値上げのラッシュも「二度あることは三度ある」と
ならないことを切に願うばかりだ。
=========================================
「V字回復」という言葉がある。
いったん急降下した記録や業績が、ある時点を境に急上昇して元の水準に戻る。
折れ線グラフにすると、アルファベットの「V」を描いたようになる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼Vの字は谷の断面のような形だが、
全く逆の山のような折れ線を先日の紙面に見つけた。
信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている状況で、
一時停止した車の割合についての記事だ。
本県は一時、順調に割合が伸びていたが、その後急降下してしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼日本自動車連盟(JAF)が毎年、全国で調査している。
全国平均は2018年が8・6%だったが、
22年は39・8%と右肩上がりに増えた。
本県は18年の13・8%から
20年には49・4%に急上昇したが、
22年になると25・7%に急降下してしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼道交法は横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる際、
車両は一時停止しなければならないと定めている。
一時停止はマナーではなく、法律が定める義務なのだが、守られないことが多い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼わが身を振り返ると、偉そうなことも言えない。
横断歩道を通り過ぎるかどうかという時点で歩行者に気づくことがある。
「しまった」と悔やんでも遅い。
心のゆとりを失って、注意力が散漫になっていたか。
横断歩道に近づいてもスピードを落としていなかった可能性もある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
▼本県の一時停止率が逆V字を描いたのは、
ドライバーが心のゆとりをなくしていることが一因かもしれない。
しっかりと一時停止する心のゆとりがあれば、事故防止にもきっと役立つ。
=============================
★信号のない横断歩道を渡ろうとする方も車から見えるように
手を上げたらどうかな!と思う。最もゆっくり走っていれば・・なおよく見えるからだ。
車からは渡るのか渡らないのかが判断できないような横断歩道前の人の立ち話状況も困る。
そんな場所を特に選んでの警察の取り締まり「ネズミ捕り」は更にちょっと遺憾だ。
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日報抄「新潟日報」
〈さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢(あ)うまでの遠い約束〉。
薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」の一節である。
この歌詞を見てメロディーが思い浮かぶのは50代以上の方だろうか!
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▼さよならを再会のための約束と捉えた歌詞が印象的だった。
「ふたたび」という言葉に当てる漢字「再」の付く熟語を思い浮かべてみる。
「再生」「再開」「再出発」「再起」「再建」「再発見」「再現」…。
まず浮かんだのは、どことなく前向きな感が漂う言葉だった。
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▼しかし、あまり歓迎したくないものもある。
病気の「再発」は、できれば避けたい。
罪を重ねる「再犯」は刑が重くなる。
ここしばらく紙面でよく見る、この言葉も気が重くなる。「再値上げ」だ!
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▼トマトケチャップ、冷凍食品、スナック菓子。
外食産業でもギョーザやカレー、ドーナツ、ハンバーガーなどがそうだ。
ただでさえ身の回りのさまざまな品の値段が上がったというのに、
再度の値上げは家計に大きな打撃となる。
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▼電気料金もこれまでじわじわと上がってきたが、
東北電力は大幅な値上げを国に申請した。
ロシアのウクライナ侵攻などによる燃料価格の高騰を反映させるという。
企業としても苦しいのは理解できないわけではない。
それでもやはり、財布の中身がどんどん減っていくのは恐ろしい。
日々の暮らしは危機のただ中にある。
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▼「ふたたび」は「二度」と書くこともある。
値上げのラッシュも「二度あることは三度ある」と
ならないことを切に願うばかりだ。
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「V字回復」という言葉がある。
いったん急降下した記録や業績が、ある時点を境に急上昇して元の水準に戻る。
折れ線グラフにすると、アルファベットの「V」を描いたようになる。
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▼Vの字は谷の断面のような形だが、
全く逆の山のような折れ線を先日の紙面に見つけた。
信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている状況で、
一時停止した車の割合についての記事だ。
本県は一時、順調に割合が伸びていたが、その後急降下してしまった。
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▼日本自動車連盟(JAF)が毎年、全国で調査している。
全国平均は2018年が8・6%だったが、
22年は39・8%と右肩上がりに増えた。
本県は18年の13・8%から
20年には49・4%に急上昇したが、
22年になると25・7%に急降下してしまった。
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▼道交法は横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる際、
車両は一時停止しなければならないと定めている。
一時停止はマナーではなく、法律が定める義務なのだが、守られないことが多い。
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▼わが身を振り返ると、偉そうなことも言えない。
横断歩道を通り過ぎるかどうかという時点で歩行者に気づくことがある。
「しまった」と悔やんでも遅い。
心のゆとりを失って、注意力が散漫になっていたか。
横断歩道に近づいてもスピードを落としていなかった可能性もある。
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▼本県の一時停止率が逆V字を描いたのは、
ドライバーが心のゆとりをなくしていることが一因かもしれない。
しっかりと一時停止する心のゆとりがあれば、事故防止にもきっと役立つ。
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★信号のない横断歩道を渡ろうとする方も車から見えるように
手を上げたらどうかな!と思う。最もゆっくり走っていれば・・なおよく見えるからだ。
車からは渡るのか渡らないのかが判断できないような横断歩道前の人の立ち話状況も困る。
そんな場所を特に選んでの警察の取り締まり「ネズミ捕り」は更にちょっと遺憾だ。
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