子宮頚がんワクチンは、確かに子宮頚がんの原因の一つであるヒトパピローマウイルスの内の2種には効果があるようですが、日本人の子宮頚がんの原因のウイルスの半分前後をカバーするに過ぎませんから、子宮頚がんの検診を省くことはできないからです。
もともと、ヒトパピローマウイルスには多くの人がかかっていますが、その多くの人は自然に治癒しています。もっとも何回もかかることもあります。
そこには、人はなぜがん(病気)になるかという考え方(理論または学説)にも、拘わってきます。私は、「がん性格」の著者の考えに共感しています。私の考え方は、病原環境論または適応説ですから、複数の原因が関与して病気を起こし、その一つに性格ないし、その人の考え方にあると考えるのです。じっと我慢する人がなりやすいのです。くよくよしない人は、病気になりにくく、長生きタイプです。がんが増えているのは、嫌なことが多くなり、それを我慢しているからです。
いずれにせよ、自然治癒率の高いウイルスにワクチンをし、それでも子宮頚がんになることを防げないので検診が欠かせないなら、する必要はないと考えます。