昨年は、新型インフルエンザ騒ぎでパニックになりました。しかし、終わってみれば、例年と変わりない通常の変化したインフルエンザで、何も騒ぐ程のことはなかったのです。
しかも世界的なパンデミックと騒がれましたが、その陰にワクチンや薬のメーカーからの研究費をもらっている人が、なんとWHOの委員の中にいたのです。それでパンデミックレベルが少なくとも2段階はあがってしまったのです。しかも2人もいたのです。日本ではまだその追及が行われていませんが、ヨーロッパでは「利益相反」と言って、研究費や旅費などの提供を関係企業から受けた人は、その問題への関与を認められなくなりつつあります。日本の学会でも3分の1くらいしか、その規定を作っていませんし、厚労省は全くしていません。ですから、日本でも、インフルエンザ騒ぎをあおった人がいるはずです。証拠がつかめないので誰とは言えませんが、疑惑をもたれている人はいます。
インフルエンザワクチンは、元々効かないワクチンで、有効性の証明のないワクチンです。小児科学会でも、有効率は、20-30%とホームページに載せています。私は、インフルエンザワクチンによる被害者を何人も見てきました。ワクチンをうったばっかりに、健康な子どもが心身障害者になってしまったのです。私の祖母は、戦争中破傷風にかかりましたが、なんとか抗血清を打ってもらい、助かりました。血清病になる危険もあったのですが、死ぬ可能性を考えたら仕方がありませんでした。
しかし、インフルエンザは健康な子どもや大人は、熱とつらさが3-4日続くのを我慢すれば、99%ワクチンもタミフルも使わずに治るのです。しかも、インフルエンザにかかったら、重症化したり死ぬ人は、ワクチンでもその危険があり、昨年の新型ワクチンでも、インフルエンザでの死亡数とほぼ同じくらいのワクチンでの死亡者がでました。
インフルエンザでの子どもの脳症は、欧米では問題にされていません。それ程少ないのです。その原因はどこにあるかというと、欧米と日本との違いは、下熱剤の使用の有無しかありません。またタミフルもほとんど使われていません。世界で、下熱剤を使うのは、今は日本と数か国しかなくなりました。それで、インフルエンザにかかったり、インフルエンザの流行期には、熱が出ても下熱剤は使ってはいけません。すべての下熱剤です。アセトアミノフェンは良いという医師もいますが、アセトアミノフェンでも死者は出ています。
下熱剤もタミフルも使わなければ、副作用は出ません。つらい時には、私は、ハリソンの内科書からの教えで、リン酸コデインを使います。これで楽になります。効かない上に、ひどい後遺症が出るようなインフルエンザワクチンを、医師である私が勧めることはできません。ヒポクラテスの「益をもたらせ。決して害をもたらすな」との教えをモットーにしている私には、できないことで、みなさんも、効果のない、しかし副作用がまれではあるが出るワクチンを打つのはやめましょう。