黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

赤ちゃんを病気にしないために

2012-06-05 06:47:15 | 健康・病気

 赤ちゃんの病気を防ぐ為に                                    

☆もし現代の病気が、ストレスからくるものだとしたら、いつも自分のしたいようにしていて、おっぱいを飲んでは寝ている「赤ちゃん」のストレスは何なのだろうか。20年前に、あることに気がつきました。それは、お姉さんやお兄さんが始終赤ちゃんにさわったり、なめたりしていることが多いほど、赤ちゃんに病気、例えばかぜをひいたり、アトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎になることが多いのです。赤ちゃんは泣きませんが、さわられるのを「いやだなあ」という顔をしています。それがストレスなのです。それで病気になるのです。

 だから初めてのこどもの場合は、ほとんど病気にかからないですが、2番目、3番目の子になると赤ちゃんのうちから病気にかかるようになります。

☆アメリカのホワイト博士によれば、7ヵ月までの赤ちゃんは「父母や周りの人から愛され、かわいがられていると、感じさせることが大切。」と云い、「愛されている」とは「気持ちがいい」ということだという。「赤ちゃんが泣くのは、何かを要求している時だ。それを理解し、要求に応じてやることが、赤ちゃんを気持ちよくさせる」といいます。

☆だから赤ちゃんをいつも「いい気持ち」にしてあげると母親の愛情を感じるのです。お腹がすいたら、おっぱいを飲ませ、うんちやおしっこでオムツが汚れたら、すぐ取替えてあげ、いつもいい気持ちにしておくことです。

 それは決して、抱いたり、ほほをくっつけたりすることではありません。本当のスキンシップは、こころがかよいあうことで、肌がふれることによって、気持ちがかよい合うことなのです。ただくっつけば良いのではありません。

☆日本では、形だけのスキンシップ論が横行していて、愛することを、肌をくっつけることと誤解している医者が多いので、まどわされないようにしましょう。

 私は、小児科医として、初めて診察にきた、赤ちゃんやこどもたちと、仲良くなる為に、やさしいしぐさと、診察が終わったら必ず頭をなでてほめるようにしています。私の気持ちが通じると、次から怖がらなくなります。頭をなでたり、診察の時にそっと身体をさわったりすることが、スキンシップなのです。べたべたと、肌と肌をいくらくっつけても、それだけでは心はかよいません。

 肌がふれあうことから、親近感をもち、心がふれあうきっかけとなるのではないでしょうか。

 ☆赤ちゃんでも、抱いてほしくない時もある。

 抱いてほしくない時に抱かれたり、べたべたと身体をさわられたりするのは、必ずしもいい気持ちとはいえません。あなたも誰かにいつもさわられたり、抱かれたりしていて、いい気持でしょうか。抱いてほしい時も、誰かとくっついていたい時もありますが、いつもではありません。特にこころが満ち足りている時は、時々してもらえば十分なのです。むしろ満ち足りているときは、そっとひとりにしておいてほしいものです。

☆3ヵ月前後の赤ちゃんは、おきている時間が長くなりますから、コンビラックなどにのせて、頭の方を高くして、お母さんが見えるようにしてあげます。そうするとじっと見ています。見えなくなると泣いたりします。抱いたり、おぶったりすることはありません。

 「母親に愛されている」と感じているこどもは、母親のそばでじっとしていません。どこかへとんでいってしまいます。「母親が自分を愛していないのではないか」とか、「自分を置いて、どこかへ行ってしまうのではないか」という不安があると、母親にくっついていないと不安がひどくなるので、いつもくっついています。

☆初めての赤ちゃんは、「いい気持ち」にしてあげると、病気をしないのですが、2番目や3番目の子になると、上の子が、赤ちゃんを生きているおもちゃにしてしまうので、始終病気をするようになります。赤ちゃんはお人形やぬいぐるみよりもはるかに面白い生き物です。猫や犬のようにひっかいたり、かんだり、逃げてしまったりしません。だから、ちょっとさわったり、つついたり、頭をなでたり、手をにぎったり、とにかく退屈すると赤ちゃんをかまうのです。それが赤ちゃんにとって、うっとうしく、いい気持ちになれない事情なのです。

 初めての赤ちゃんでも、姪が来ていつも抱いていたとか、おばあちゃんが抱いてばかりいたとか、お母さんが可愛くてしかたなく、始終抱きしめ、ほほをつけていたなどということが多いと、赤ちゃんはそれがうっとうしく、いい気持ちではないのです。

☆赤ちゃんがいい気持ちになっていないことが、赤ちゃんにとってのストレスです。

そのことが、病気にかかりやすくしているのです。ストレスによって、免疫の力が低下し、かぜをひいたり、気管支炎をおこしやすくなります。また、アトピー性皮膚

炎などのアレルギー性の病気になりやすくなります。

☆お母さんが上手に、できるだけ上の子から離すようにさせると、病気が軽くなったり、かからなくなります。決して「触ってはだめよ」と言ってはいけません。しかると、ますますやるようになりますから。上の子のために、赤ちゃんとして、大きいお人形さんを与えたり、さわろうとしたら、上の子の相手をしてやったりするのですが、なかなかそれが難しいのです。せめて病気の時は、「今は病気だからさわらないで」とさわらせないで下さい。

そして「あなたはいい子でしょ」と言って下さい。子どもはいい子になりたいから大抵は言うことを聞いてくれます。うまくいかない時は、相談して下さい。                             

☆或るおもちゃの図書館に関わっている人から聞かれました。「この世の中で一番おもしろいおもちゃは、何だと思いますか。」私は、いろいろ考えて、次々と言いましたが皆違うと言われました。答えは「人間」だったのです。

☆赤ちゃんを抱いたり、触ったりしていないと不安になるお母さんがいました。その子は始終病気になりましたが、私の話に耳を貸さず、他の医者に行ってしまいました。抱いていないと、お母さんが不安になり、抱かずにいられないのです。

☆赤ちゃんの、アトピー性皮膚炎も喘息様気管支炎も、赤ちゃんのストレスをなくすと治ります。治るというのは、3~4日できれいに治ることです。私の診療所に新しく勤めた看護婦が、私が「一週間後に見せて下さい」とひどいアトピーの子にステロイド治療を勧めて帰し、一週間後きれいになって来たのに驚いていました。第一子の治療は、保育所などに行かず、祖父母も同居していなければ、楽です。すぐよくなります。しかし、そうでないと、いやなことを「いや」と言えないうちは、病気を繰り返します。

☆埼玉県立小児医療センターの感染免疫科の医師が、私の紹介した患児の親に、紹介されて来る子は、圧倒的に第二子、第三子が多いのはなぜだろうかと言っていたそうですが、私は当然だと思います。

☆赤ちゃんのストレスは、意外なところにあったのです。赤ちゃんはストレスがないものと思っていましたが、赤ちゃんの目を見ていると、いやだか、いやでないかが判ります。同じことをされても、平気な子もいれば、いやがる子もいます。赤ちゃんの目を見ればすぐ判ります。赤ちゃんの健康は、ストレスをなくすことで、ワクチンではありません。上手に育てれば、ヒブワクチンも、肺炎球菌ワクチンも要りません。ヒブ菌も肺炎球菌も、乳幼児の5~10%の子どもののどに持っている菌で、抵抗力が落ちた時に発病し、抵抗力がひどく落ちていると重症化する菌です。多くの健康な子は、発病しても軽くて、かぜやのどの病気と診断されて治るし、もっと健康だと、病気にならずに過ぎて行きます。そういう子育てをしましょう。

 第一子で、余り病気をしたことのない子は、尚更、ワクチンの必要はありません。むしろ副作用で亡くなる子がいますから、10万人に一人でも悲劇です。健康でいたのに、ワクチンで死ぬことになったのですから。病気になって死ぬのと違います。再開後も死者が出ています。特にヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンは常在菌で、5~15%の乳幼児が持っている菌です。抵抗力が落ちた時に発病するのです。わたしの説は、赤ちゃんを病気にしないようにしておくと、ワクチンの必要はありません。

私は赤ちゃんのストレスに気が付くのに10年かかりました。病原環境論から赤ちゃんが病気にかかるのは、何かストレスがあると思っていたのですが,なかなか気が付きませんでした。病原環境論の第二の弱点は、遺伝性、先天性疾患です。これは現代の遺伝学と免疫学で判りました。又別の機会にお話しします。