黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

早期離乳のお勧め

2012-06-08 11:11:06 | 健康・病気

早期離乳をなぜ勧めるのか

第一は病気の予防です。赤ちゃんは母乳やミルクだけでは、まずビタミン類特にビタミンCとカロリーと鉄分が不足しがちです。それを補給するのが離乳食です。アメリカ小児科学会の勧告でも母乳は生後3ケ月以上続ければ充分です。未熟児上がりの赤ちゃんには早期からビタミンCと鉄分を補給します。これは日本でもやっていることです。未熟児で必要ですから、普通の赤ちゃんも2~3ヶ月を過ぎるとだんだん必要になって行きます。特に5~6カ月まで離乳を始めないと、その傾向は大きくなります。しかし、日本の小児科医たちは、旧態依然の50年前の離乳のやり方を踏襲しています。それでは赤ちゃんが可愛そうです。早期離乳は、体や神経筋肉の発達がよくなり、特にグルコース(糖分)を補給することが脳の代謝を活発にします。また鉄分は免疫を強化しますから、鉄分が不足すると病気特に感染症にかかりやすくなります。

第二は、情緒安定です。赤ちゃんの食欲を充分に満たしてあげることは大切です。もちろん母親から愛されていること(前回のお話)、不快なことから逃れることも大切です。情緒の安定は病気の予防につながります。指しゃぶりや何でも口に入れるのは、フラストレーションで何かに満足感を得ていないのです。その第一は食欲です。食欲を充分満たしてあげましょう。

第三は、早期離乳は母親を楽にしてくれます。6カ月で、1日3~4食で母乳やミルクが2回くらいになると、夜もぐっすり眠り、食事も親の食事の一部を上手に利用して離乳食にすれば手もかからず、母親を悩ますことも少なくなります。手を抜いて離乳食を作りましょう。赤ちゃんもぶくぶく太りでなく、固太りになります。その方が動きも活発になります。

第四は、食欲に忠実に従うことによって、自然界の動物たちと同じように、やせすぎにも太りすぎにもなりません。それを3歳までに身に着けると肥満になり、小児成人病や大人になっての肥満になる確率が低くなります。これも病気の予防になります。

第五に、食べることに関心が無くなり、自然にお腹が空いたら食べ、空かなければ食べない習慣を身に着けることです。そして7ケ月以前に硬い物を与え、もぐもぐかむことを教えます。咬まない子が増えているのは、口に入れればすぐ呑み込める軟らかい物ばかり与えているからです。犬がドッグフードで育つと骨を食べなくなるのと同じです。

最後に、日本の小児科医たちは、勉強をしません。戦後間もなくの東大小児科の故詫摩武人教授が、「赤身の魚も白身の魚も違いがない」という論文を読んでいる小児科医がどのくらいいるでしょうか。ほとんど皆知らないのです。

2~3ヶ月で出生時体重の2倍になる時代に、6カ月になって体重が倍になる時代の離乳を勧めている小児科医にあきれます。アレルギーは、卵をさけることと、親の好みを押し付けず、オーソドックスな離乳食を早めに進めることです。ぐたいてきなやり方は、次回にお話しします。試してみて下さい。赤ちゃんが決めて選んでくれます。赤ちゃん中心にし、医師や栄養士に任せないで下さい。

コメント (1)
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