廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
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明日から12月! 八尋晋彫刻展 12月7日まで。

2014-11-30 18:20:44 | 3.05~24年の企画展告知&展示

女男女  2014年



形態としては両方の性の象徴的な男根と乳房の形態を併せ持った人が

シンメトリーに配置されている。これらは絡み合って対峙していて陰陽を表す。

エネルギーの循環を意識してその意味合いに呼応する形として

ラセンや雲、8の字、花、渦を積極的に描きこんだ。

ラセンはDNA構造であり、生命の設計図であり、

水の性質を変え循環する様であり、

8は無限に循環する形であり、花は命を色で表現する。

渦は世界共通に昔から使われてきた文様であり、

エネルギーの流れであり、繁栄を表す。


死の予兆-酉の呪縛-





つるかめめしべ  2014年



日本では昔から長寿の祝事の場であったり、

縁起の良い象徴として使われてきた鶴と亀という形と概念がある。

これらを一つに組み合わせた。

同系統のイメージとしての女性と花を異種混合(ハイブリット)した。

めしべとは女性を表していて生命誕生の源なのです。

彼女たちはこれに加えて日本の伝統的なスタイルである

「見ざる」「聞かざる」「言わざる」のポーズを表現している。

沢山の日本らしい形、物語を一つにまとめた形です。

これぞ「大和ナデシコ」というかたちではないだろうか。



                                   八尋晋