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「変わりたかったいつも。愛されたかったいつも。そしてほら結局、あたしはあたし。I KNOW I KNOW.解ってるけど、生まれ変わる、そんな夢を見るんだ。時々、目を閉じて。目覚めれば今日もいつものあたし。YOU KNOW YOU KNOW.解ってるでしょ?一瞬、夢を見るんだ」
(篠原美也子『一瞬でいい』2007年 より引用)
春だから、なんだろうか?よくは解らないが、何か形の無い、途方も無い事が目の前で、ぱっと夢みる如く起こるんじゃないか?何の根拠も当ても何一つなくて、ただ、そこにある目の前の「時」の中で、望んでしまう。
一瞬、今なら叶うかも、とか、今なら変われるんじゃないか、とか思う事はある。けれど、根底からある自分自身は常にそのままで、生まれ変われる様に、全てが劇的に変わる事は無い。
空の予感。そこには、何もありはしないのに、何かあるんじゃないか、と願って、快楽に耽る、「一瞬」の時。一瞬が永遠に変われば、飽きてしまうけれど…。