読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

いつもでもデブと思うなよ 岡田斗司夫 新潮新書

2008-06-07 19:59:10 | 読んだ
ずっと気になっていた本なのである。
私は、著者のようには太ってはいないが、まあ小デブくらいなのである。
あと10kg位減量すると、まあ世間の言う「理想の体重」になるのである。

これまで何回かいわゆるダイエットをしたことがあるが、概ね食べることを減らすこと運動を組み合わせてやったものである。
1回目で4kg減らしてそれを維持、2回目で2kg減らしてそれを維持しているところである。
維持というのはダイエットをしなくてもその体重を維持しているということである。

という経験からこの本を読んだのである。

論理的なダイエットの本である。
というのが概括的なまとめである。

というのは、先ず「デブ」ということのデメリットをあげ、やせる必要性を認識させていることから始まり、助走-離陸-上昇-巡航-再加速-軌道到達-月面着陸、という順を追った、ダイエット方法を示しているからである。

経験上、ダイエットを行うとすぐに体重は減る、しかしその減った体重を維持するのは非常に困難なのである。

それは確実に『意識の問題』なのである。
強固な意識を持ち続けることは非常に難しい。また逆に考えれば強固な意識を持ち続けることができる人はダイエットは必要がない、なぜならそういう人は太っていないからである。

本書は難しいダイエットではない、が、著者が言うようにすごく簡単でもない。
やっぱり『意識の問題』なのである。

但し、他の方法に比べれば長続きできる方法である。
それは、「何かを食べ続ける」とか「運動を続ける」とか生活上の制限という「他動的」な面がないということである。

本書はダイエット本というよりも「自己の確立」あるいは「自己変革」の本であると私は感じたのである。

何かをなそうとするときはやっぱり「自己変革」が必要なのである。
それは「自律」することで「自立」できるということと同じなのではないか。

現代は自己の問題でも社会(特に行政)の責任を問うことが多いが、自らが正しく生きようと思えば社会がどうあれ正しく生きられるのである。

そんなことを思った、というか、そういうことを考えさせる本である。

ダイエットに興味のない人も一読あれ、である。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする