久しぶりの投稿である。
長い間ブログの更新をしていないと「投稿」が「投降」になってしまっているようで、なんだか心苦しいのであるが・・・
しかし、この「心苦しい」というのは誰に対してなんだろうか?
つまりは自分にとってなんだろうけれど、なんだか『読者』を意識しているようで、それはそれなりに恥ずかしい。
前回からの期間、というよりは6月中旬からやっかいな事件に巻き込まれている。
そんなときこそ、気分転換・ヒーリング・活力増進のために『読書」が必要なのだが、読みたくない気持ちになってしまったのである。
また、楽天イーグルスも負け続け(やっと前節のロッテ3連戦を3連勝したが)、我が草野球チームもソフトボールチームも負けが込み、なんとなく「やれやれ」という気持ちであった。
それでも、細々とこの「名残り火」を読んではいたのである。
藤原伊織の小説は一気呵成に読むのが通常であった。
眠るのを放っておいて、ベットサイドの灯だけで読むのがよかった。
それが今回は続けることが出来なかった。
おかげで、何度もページを遡ることが必要だった。
さて、この小説は『てのひらの闇Ⅱ』とあるように、続編というかシリーズものである。
別冊文芸春秋に発表当時は読んでいたのだが、なにしろ別冊文芸春秋は季刊であるので、そのうちフェードアウトしてしまったのである。
ちなみに「てのひらの闇」は2002年11月17日にその感想を書き留めている。
物語の主人公は「堀江雅之」
経営コンサルタントのような仕事「堀江企画」を経営している。といっても彼一人なのだが。
藤原作品の主人公たちは、カッコイイのか悪いのか、いい奴なのか悪い奴なのか、優秀なのかダメなのか、敏感なのか鈍感なのか、はっきりしない。
ハッキリしているのは、自分のこととなると優柔不断になるくせに他のこととなると果断(すぎる場合もある)になることである。
堀江も、無頼風にしていて、礼儀を失してはいけないところではちゃんとした気遣いをする。
今回の物語は、堀江が以前勤めていた飲料メーカーの同僚で親友の柿島が死んだことが発端である。
「親父狩り」に遭遇して死んだ。
というのが最初の設定であるが、そこには多くの疑問がある。
その疑問に対する回答を堀江が探すのである。
その協力をするのが。会社勤務をしていたときの部下「大原真理」
この大原がいいのだ。前回のてのひらの闇でも大活躍した。
また堀江が通うというか入り浸っている目黒のバー「ブルーノ」のママ『ナミちゃん』も味がある。
そして柿島の細君・柿島奈穂子は非常に魅力的である。
藤原作品に登場する女性は、非常に魅力的か非常にどうでもいいかの2パターンである。普通の女性は登場しない、といってもいい。
更に、今回は、堀江の仕事の関係で知り合った、食品メーカーの社長・三上も個性的で魅力的なキャラクターである。
さて、物語の本筋である柿島の死は、やはり殺人であった。
その原因は何か、時代を遡り柿島夫妻の過去に起因するのであるが・・・
結末は、凄まじい、のひとことである。
それにしても藤原伊織が亡くなったのは残念である。
このシリーズはまだまだ続きそうであった。
文庫解説の吉野仁の言葉が、文庫の帯に書かれている。
『すぐれた作家の作品は容易に滅びることがないばかりか、再読するごとにあらたな感慨をもたらすものだ。読者が作品を読むかぎり、作者はいつまでも生きているのである』
だから読書はやめられない。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
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しかし、この「心苦しい」というのは誰に対してなんだろうか?
つまりは自分にとってなんだろうけれど、なんだか『読者』を意識しているようで、それはそれなりに恥ずかしい。
前回からの期間、というよりは6月中旬からやっかいな事件に巻き込まれている。
そんなときこそ、気分転換・ヒーリング・活力増進のために『読書」が必要なのだが、読みたくない気持ちになってしまったのである。
また、楽天イーグルスも負け続け(やっと前節のロッテ3連戦を3連勝したが)、我が草野球チームもソフトボールチームも負けが込み、なんとなく「やれやれ」という気持ちであった。
それでも、細々とこの「名残り火」を読んではいたのである。
藤原伊織の小説は一気呵成に読むのが通常であった。
眠るのを放っておいて、ベットサイドの灯だけで読むのがよかった。
それが今回は続けることが出来なかった。
おかげで、何度もページを遡ることが必要だった。
さて、この小説は『てのひらの闇Ⅱ』とあるように、続編というかシリーズものである。
別冊文芸春秋に発表当時は読んでいたのだが、なにしろ別冊文芸春秋は季刊であるので、そのうちフェードアウトしてしまったのである。
ちなみに「てのひらの闇」は2002年11月17日にその感想を書き留めている。
物語の主人公は「堀江雅之」
経営コンサルタントのような仕事「堀江企画」を経営している。といっても彼一人なのだが。
藤原作品の主人公たちは、カッコイイのか悪いのか、いい奴なのか悪い奴なのか、優秀なのかダメなのか、敏感なのか鈍感なのか、はっきりしない。
ハッキリしているのは、自分のこととなると優柔不断になるくせに他のこととなると果断(すぎる場合もある)になることである。
堀江も、無頼風にしていて、礼儀を失してはいけないところではちゃんとした気遣いをする。
今回の物語は、堀江が以前勤めていた飲料メーカーの同僚で親友の柿島が死んだことが発端である。
「親父狩り」に遭遇して死んだ。
というのが最初の設定であるが、そこには多くの疑問がある。
その疑問に対する回答を堀江が探すのである。
その協力をするのが。会社勤務をしていたときの部下「大原真理」
この大原がいいのだ。前回のてのひらの闇でも大活躍した。
また堀江が通うというか入り浸っている目黒のバー「ブルーノ」のママ『ナミちゃん』も味がある。
そして柿島の細君・柿島奈穂子は非常に魅力的である。
藤原作品に登場する女性は、非常に魅力的か非常にどうでもいいかの2パターンである。普通の女性は登場しない、といってもいい。
更に、今回は、堀江の仕事の関係で知り合った、食品メーカーの社長・三上も個性的で魅力的なキャラクターである。
さて、物語の本筋である柿島の死は、やはり殺人であった。
その原因は何か、時代を遡り柿島夫妻の過去に起因するのであるが・・・
結末は、凄まじい、のひとことである。
それにしても藤原伊織が亡くなったのは残念である。
このシリーズはまだまだ続きそうであった。
文庫解説の吉野仁の言葉が、文庫の帯に書かれている。
『すぐれた作家の作品は容易に滅びることがないばかりか、再読するごとにあらたな感慨をもたらすものだ。読者が作品を読むかぎり、作者はいつまでも生きているのである』
だから読書はやめられない。
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