文庫帯には
「33歳独身OL、
鋭意修行中!
おもしろい!やめられない!
落語は不器用なオトメのための指南書だ!」
とある。
またウラの紹介の最後には
「涙と笑いで贈る、遅れてやってきた青春の落語成長物語」とあった。
で、本職の女性落語家の物語かなあ、と思って購入。
そうしたら、素人のOL(そういえばちゃんと帯に書いていた)名前は吉田江利が素人のまま落語に関わる物語であった。
従って、読み始めはちょっと「残念」ムードであったのだ。
しかし、徐々に面白くなり夢中になった。
物語は江利が友人の友美の落語会に行くところから始まる。
江利はあまり落語に興味がなかったので、まあ義理で行ったのである。
その落語会は、カルチャースクールの発表会であった。
その発表会の打ち上げに無理やり連れていかれ、カルチャースクールの講師や生徒の話を聞くうちに、落語に興味を持ちついにカルチャースクールに入講してしまうのだ。
で、最初に覚えるのは「寿限無」なのである。
物語の中では、落語の解釈や、落語家のことについてイロイロと述べられる。
これが、ウンチクでなくて本当に感想なので面白い。
特に、江利が好きな落語家が柳家小三治というのが気に入った。
私も、柳家小三治がすきなのだ。
まあ、一番好きだなのは春風亭柳昇なのだけれど、新作落語で故人だからねえ。
江利が古今亭志ん朝が好きといわないところが気に入った。
それから、落語をものすごく分析する。
これは「演じる」ために登場人物たちの心情やなんかを研究しなければならないからだろうが、こういうことを小説として読むのは初めてである。
この物語に登場する講師はモデルがいるとのことで、その人が解説を書いているというのも面白い。
平安寿子ファンだけでもなく、落語ファンだけでもなく、面白く読めると思う。
お奨めの物語である。
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「33歳独身OL、
鋭意修行中!
おもしろい!やめられない!
落語は不器用なオトメのための指南書だ!」
とある。
またウラの紹介の最後には
「涙と笑いで贈る、遅れてやってきた青春の落語成長物語」とあった。
で、本職の女性落語家の物語かなあ、と思って購入。
そうしたら、素人のOL(そういえばちゃんと帯に書いていた)名前は吉田江利が素人のまま落語に関わる物語であった。
従って、読み始めはちょっと「残念」ムードであったのだ。
しかし、徐々に面白くなり夢中になった。
物語は江利が友人の友美の落語会に行くところから始まる。
江利はあまり落語に興味がなかったので、まあ義理で行ったのである。
その落語会は、カルチャースクールの発表会であった。
その発表会の打ち上げに無理やり連れていかれ、カルチャースクールの講師や生徒の話を聞くうちに、落語に興味を持ちついにカルチャースクールに入講してしまうのだ。
で、最初に覚えるのは「寿限無」なのである。
物語の中では、落語の解釈や、落語家のことについてイロイロと述べられる。
これが、ウンチクでなくて本当に感想なので面白い。
特に、江利が好きな落語家が柳家小三治というのが気に入った。
私も、柳家小三治がすきなのだ。
まあ、一番好きだなのは春風亭柳昇なのだけれど、新作落語で故人だからねえ。
江利が古今亭志ん朝が好きといわないところが気に入った。
それから、落語をものすごく分析する。
これは「演じる」ために登場人物たちの心情やなんかを研究しなければならないからだろうが、こういうことを小説として読むのは初めてである。
この物語に登場する講師はモデルがいるとのことで、その人が解説を書いているというのも面白い。
平安寿子ファンだけでもなく、落語ファンだけでもなく、面白く読めると思う。
お奨めの物語である。
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