読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

白暁-お鳥見女房- 諸田玲子 小説新潮4月号

2011-04-29 17:20:26 | 読んだ
お鳥見女房こと矢島珠世の矢島家はつらい日々を送っている。

長男の久太郎がお鳥見役の裏の仕事である探索に相模にでかけて帰ってこないのである。
行方不明になった場所も徐々に特定されてきているのだが見つからない。

久太郎の妻で鷹姫さまこと恵以も表面上は穏やかに過ごしているが心配は募るばかりである。

また久太郎の弟の久之助は、兄を探しにいこうと石塚源太夫を訪ねるが、源太夫にとめられる。
ところが、その話を源太夫の次男源次郎が聞き、相模に行ってしまう。

そのことに気づいた珠世は、恵以が相模に行きたいと申し出たときこれを許すこととした。

一方、久太郎は記憶を取り戻したが助けてくれた彦三とその孫娘波矢と暮らし続けていた。
しかし、源次郎が自分を探しに来ていることを知り、源次郎を案じ遂に姿を現すこととした。

久太郎を殺そうとした治助との対決。

久太郎は無事我が家に帰ることが出来た。

で、めでたしめでたし、後は誰が治助を操っていたのかを探るだけ、と思っていたら、物語はまた違う方向へ向かうらしい。

久太郎が殺されそうになった事件は、普通であれば物語の本筋となるところだが、このお鳥見女房では違う。

これからどのように展開するのかも興味深いが、実は珠世がそれをどのように「丸くおさめる」のかのほうが興味深い。

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