読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

楽天はなぜ強くなれたのか 野村克也 PHP新書

2014-02-04 23:46:18 | 読んだ
楽天関係の本をよく見かける。
まあ地元なので多いんだろうと思うが、ちょっと有象無象の現象ではないか。

その中で、大きくハズレにはならない野村克也本を選んだ。

2月1日からプロ野球はキャンプイン。いよいよなのだ。
キャンプの風景を見るとなんだかそわそわしてくる。
ヤルゾー!とかやらなければ!とか、ゼッタイやったるんだからなー!
という気持ちになる。
気持ちにはなるけれど行動が伴わないのが難ではあるけれど・・・

というわけで、その気持ちをもうひと押しして行動に移すことも目的の一つとしてこの本を読んだのであった。

さて、野村克也の本といえば「敵は我に在り」から読んでいるので、まあある程度は何を主眼としているのかはわかっているつもり。

つまり天性のものが劣る人は、ただひたすら努力することが必要、そしてもう一つ頭を使うことである。

本書においてもその辺が重点である。
野村が批判するのは「考えていないこと」である。
で、考え始めれば今度は「どのように考えるか」ということである。

考えるには「観察」が必要。
そこが「データ野球」の原点。

でも、考えるだけでは駄目である。
考えたことを実行できる体力・技術が必要。
だから練習、そして練習も考えたことができるようにすること。

例えば、次は外角にスライダーがくると考えたら、その外角スライダーを打つそしてヒットにする技術がなければならない。

さて、なぜ楽天は強くなれたのか?
「育成」と「補強」である。

野村は言う
「エースと4番は育てられない」
この2つの柱をどのようにして据えるのか、それが強くなる一つの要因。
エースと4番の柱さえしっかりしていれば勝負になる。
といういことを踏まえて

1.エース田中
2.4番ジョーンズ
3.捕手・嶋
4.若手急成長
5.星野監督

が、楽天が強くなった要因としている。

野村の言うとおりにしていれば百戦百勝だと思うが、そううまくいかないのが勝負事である。
そういう意味では、田中の24勝0敗はものすごいことである。

読んでいると「そうは言ってもなあ」と思うのだが、いやいややっぱり敗因の分析はしっかりしておかないと、また同じように負けてしまう。

野村さんの言うとおりにしたほうがいいような気がする。
そして、ここ一番というときには、星野監督のように「意気に感じる」野球が必要だ。

さて、今年の楽天イーグルスはどうなるのか。
「1回優勝したからいいや」という考えや、「何が何でも連覇だ」という考え方ではなく、どうしたら勝てるのか、どうしたら負けないのか、という原理原則を追い求めたほうがいいと思うのであるが・・・

兎も角、ガンバレ!東北楽天ゴールデンイーグルス!!

<追伸>
明日は東京出張。
梅が咲いたと聞いたが「雪」らしい。

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