錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

カブトガニの正体は・・・

2021年02月22日 | 魚(海・淡水)
はーい!
皆さん、こんばんは
何度も言いますが、今日は今年二度目の定期健診日でしたぁ。
そして、その定期健診からも解放されたこから早速ですがカブトガニを同定部位をチェックすることにしました。


先ずは手元に届いたカブトガニを引っぱり出して単眼を確認。
すると・・・ 単眼は突起の左右に二つ。
そうなると単眼を3つ持つアメリカカブトガニではなくマルオカブトガニ・カブトガニ・ミナミカブトガニを含むタキプレウス属の何れかとなる。
まぁ、添付されていたデータが東ジャワなのでリムルス属じゃないのは当然なんだけど・・・


そして次は第一歩脚と第二歩脚なんだけと鈎型なんだなぁ。
と、言うことは・・・
こいつはマルオカブトガニではなくミナミカブトガニとカブトガニの2種類に絞られる。
それも、このサイズで成体の♂つてかぁ?


また、外鰓脇の第5歩脚に見られる長いトゲ(長棘)も確認でき、これもミナミカブトガニとカブトガニの特徴


ならば次は決定的なチェックポイント。
日本に生息するカブトガニの学名はTachypleus tridentatus(タキプレウス・トリデンタトゥス)で、その種(種小名)は『tri≒3つ』に『dentatus≒トゲ』を合わせたtridentatusであり、その3つのトゲを確認すると・・・・
こいつには見られない!
はい、これでカブトガニの選択肢は消えたぁ!


そんでもって最後のダメ押しで・・・・
尾剣の裏を確認するとカブトガニはやフラットなのに対して、この個体の尾剣は溝状に窪んでる。
これもミナミカブトガニの特徴なんだなぁ。
と、言うとでポイントをチェックした結果はミナミカブトガニと同定されたんだけど Tachypleus gigas ですかぁ・・・・
でもgigasってサイズじゃないよなぁ。
あっ!
もしかしてマルオカブトガニよりも大きいって事を意味してんのなぁ?
それであれば理解はできるけど、どう見ても日本のカブトガニの方がデカイと思うんだけど、そんな話は置いといて・・・・
これで 2属4種のカブトガニが全て揃いました。
バンサーイ \(^o^)/


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ミナミカブトガニ
Tachypleus gigas
採集日不明(けっこう古い)
Pasuruan Regency, East Java, Indonesia

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