錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

生きもの観察と肝だめし

2022年05月02日 | 昆虫・植物
今日は5月2日の月曜日。
そして、ここ沖縄の端に位置する石垣島はゴールデンウィークが終わるまで雨が降るらしい。
ならば!
その雨で活性化しているであろう大きなウナギでも釣りに行くかぁ?
でも、その釣り場へアクセスするためのルートを確保するだけで全身びしょ濡れじゃん。
先人は『待てば海路の日和あり』とか云うけど、この長雨はどうにかなりませんかねぇ・・・
まぁ、そんな天気が続いているだけに、このところはお出かけも限定されてストレスがたまる一方です。


そこで、『もう濡れなきゃ何でもイイや』と一時的な雨上がりを狙って昨夜は山へと飛び出しだ。
しかーし!
そこは誰一人いない闇の世界。
稲川淳二じゃないけど、怖いなぁ・・・ 怖いなぁ・・・
そんなシチュエーションで闇の中から白い手がスーーーッと現れて、手招きでもされたら全身にアドレナリンが駆け回り気分はもう最高潮。
いやぁ、正にリアル胆だめしですよ。
けどぉ!
そこに待っているのは幽霊や怪しではなくて、その闇を利用した生きもたち。


その一つが、このツマグロゼミの幼虫なのですが、鳥などの捕食動物から逃れるように闇の中で活動を始めます。


そして、地中から這い出た幼虫は良さそうな場所に達すると全く動かなくなり、暫くして背部が縦に割れて羽化が始まる・・・
が!


そのまま前進して殻から抜け出るのではなく、体を大きく反り返らせる。
これってトンボの羽化も同じですよね。
しっかし闇の中でライトに照らされた、このライムグリーンのボディには何時見てもハッとさせられます。


で、殻から翅が出ると同時に腹筋運動をするかのように元の体勢へと戻ると、徐々に翅を伸ばしていくのですが、この時に放たれる翅の輝きには何時も心を奪われてしまいます。


そして、この一連の羽化は夜が明けるまでに翅を完全に硬化させると全てが終わる。
しかーし、羽化を終えたと安心していると、その近くではムカデ(トビズムカデ?)やアシダカグモ(ホソミアシダカグモ?)が虎視眈々と狙っている。


ただ羽化してくるツマグロゼミの中には体色がライムグリーンのものばかりではなく、👆こんな色調の個体もいるのです。
まぁ、その比率は半々くらいかなぁ?
そこで、これはレアなイエロータイプかと思いきや、時間の経過とともに緑色へと変わるのです。
ただし、イエロータイプのツマグロゼミだけは羽化した時か鮮やかなイエローで、この色は時間が経過しても緑色にはなりません。
そんなこんなでツマグロゼミの羽化観察もできたことだし、さぁ、街に戻ろうと車に乗り込むと何時しか日付がかわって丑三つ時の真っ只中。
ひょえ~
マジで出ちゃいますよぉ。

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