アリゲターガーを含むアトラクトステウス属(Atractosteus)とレピソステウス属(Lepisosteus)のウロコは一般の魚のものとは違い、板状の骨質板の上に象牙質とエナメル質を由来とするガノインと呼ばれる層が覆い光沢がありメチャメチャ固い・・・
でも、そんな事は大抵のアクアリスが知っている話。
しかーし、このウロコを実際に手に取って見たことある人は何人いるんだろう?
そして、どれだけ固いか知る人は少ないと思う。
そこで、冷凍庫で眠っていアリゲターガーを使ってガノイン鱗の標本を作る事にしたのですが・・・ こいつの表皮はウロコが邪魔をして簡単には切れない事は知っている。
と、言う事もあって・・・
今回は剪定バサミでトライしてみたものの 3~4cmほどを切ったあたりでハサミ刃がボロボロになってしまった。
ならばと、次に思いついたのが薄ければ鉄板も切れるという万能ハサミ。
ん!
今度は切れる。
げと、剪定バサミよりは切れるという程度で簡単には切れない。
ん・・・
上手く伝えられないけど、思いっきり力を込めて切ったとしても進むのは1cmずつって感じかな?
だから・・・
ウロコが乗った体表の15cm×15cmを剥ぎ取ったところでCherryの心が折れた。
まぁ、体長が1.1mもあるアリゲターガーですからウロコも大きいし、その厚みも相当なモノですから当然です。
で、そんな苦労した中で得たウロコのサンプルが、ここにUPした画像なんだけど、もし、このアリゲターガーが縄文時代とかに日本に生息していたら、こいつのウロコを鏃の代わりとしても使っていたかも・・・ なーんてね。
でも、それくらい固いんですよ。
いやぁ・・・
こんだけ固ければ化石として残るはずですよ。