赤い1977年ダットサン280Z のレストレーションプロジェクトが始まる。
このZカープロジェクトの主人公は私ではなくMr. べー氏(通称)。
ベー氏は特別な事をするのではない。
本当に欲しい車を手に入れて乗りたい。
...というピュアな動機だった。
それが今のニッサン車ではなくて、L型エンジンを搭載した70年台のダットサンであった。その為にレストレーションという過程を踏む事になり、試行錯誤の苦労も覚悟の上だ。
1970年代このZカーに憧れた人は多かったのではないだろうか?
S30系のZカー(フェエアレディZ)は70年代当時、世界で最も売れたスポーツカーとして君臨した。しかし、今日ではその姿を目にする機会はほとんど無い。ロングノーズにしぼみ込まれたキャビン、タイトで精悍な贅肉の無い容姿を持つ。
このZカーには松尾良彦氏らによるテーマを徹底的にしぼり込んだピュアなデザイン哲学がそのまま反映されている。一台のクルマを製作する為に沢山のデザイナーが参加する今日の環境下とは全く異なる時代であったからこそ、生まれ伸びる事が出来た。
普段乗り廻す事を目的として、コツコツと直すというよりも仕上げていく。
外観はZカーの初期型Z240風になる予定。
ずっと好きだったんだ、いまでも好きだ!
買ったのは夢か苦労か?希望か挫折か?
悔いの無い人生を生きる事の実戦例。