英国生まれの写真家 George Rodger とその妻 Jinz Rodger は1950年代に何度かアフリカ大陸に渡りランドローバーを駆ってアフリカ大陸の人や景色を写真に収めた。ロージャー夫婦は当時全く意識していなかったのであろうが、今日このリモートフォトグラフィ活動がランドローバーを駆ってのアフリカンアドベンチャーのパイオニアであったと呼ばれている。
写真は George Rodger Photographs より、
1957年、英国ケントの自宅の前、
ランドローバーでのサハラ砂漠横断旅行の準備をする光景。
1957年のアルジェリアサハラ、
サハラ砂漠の横断は予想以上に過酷であったであろう。
スタック、当時マックストラックスはまだありません。
砂嵐で引き返したりもした様子です。
1958年、北サハラに幅8メートル、長さ320キロのハイウエイが出来ました。
しかし、連続する砂嵐で徐々に消滅していった様子です。
1958年、ウガンダのサバンナの木陰。
ローバーのトロピカルルーフは簡易ベットにもなりますね。
1958年ケニアにて地元の狩猟者達と友に。
1952年、シリアの砂漠において遺跡を訪ねる。
ロジャー氏は元々戦争カメラマンであった。戦時中にレンズの向うを捕らえた景色は当時は報道写真としてマスコミュニケーションに活用された。1950年代、ロジャー氏は戦場からアフリカ大陸へとレンズを向ける先を変えた。戦争報道に疲れたロジャー氏はアフリカで何を観たのだろうか?一度だけでならず、何度も足を運んで危険と隣りあわせでランドローバーを進めたのは、そこに何かがあったからに違いない。今日も過酷な砂嵐と灼熱の太陽の向うにあるものに夢を重ねて、人々はアフリカンアドベンチャーの夢を膨らませている。