自動車を使って生活していると、時として大きな荷物を運ばざる機会に遭遇する。その機会とはソファやベットなどの家具類を購入した時や、洗濯機や冷蔵庫などの白物など。勿論業者に依頼すれば自宅の中まで届けてはくれるが、それは有料だったり、アメリカの場合はチップなどの支払いなども生じる。
アメリカの大きなホームセンターなどにはそういった人々の為に、どうやって安全に大きな荷物を持ち前の車( DIY) で運ぶのかを記した表示がある。
セダンの常用車ならばバランス好く真ん中に物をそろえて乗せる事。上が悪い例で下が良い例です。そして、前から後ろにロープを通します。
そのロープのかけ方にもインストラクションがあります。斜めにXを描く様にロープを張り、更に車の窓を開けて横に2本のロープを張ります。
ピックアップトラックならば運搬は容易ですが、やはり注意点があります。荷物はキャビンの近くに、そしてデッキの上で積荷が動かない様にロープ等で固定する必要があります。
そして大きさだけではなくて安全の為に、車のサイズによって運送可能な重量がある事も知っておくべき事です。
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先週は仕事でニューイングランド地方のコネチカット州まで足を伸ばしました。
専門店ではないですが、ランドローバーの修理が多く依頼されるサービス工場を訪れました。古いランドローバーをきちんと直せる工場は少ないです。写真はクラッシックと呼ばれる1996年までのモデルです。最近は路上であまり見る機会が少なくなりました。
外にはサービス待ちのディフェンダー90が3台。
そして、希少な110が1台サービス待ちです。
うむっ!この110には銃弾を打ち込まれた(ような)後が...
映画の撮影に使ったのかも?
ディフェンダーを眺めながら、RL社の荷物に対する設計思想を思った。それは暫定的(一時的)ではなくて常時荷物を運搬する事を前提として設計されている唯一無二の存在ではないだろうか。ヘビーローディングに耐え、スピードはあまり求められていない。乗り心地もまさにトラックで風きり音も含めて消して静かではない。
そして更に、RLディフェンダーだけが常用として唯一持っている特長の一つが、
人が車の上に立って移動する事を考慮している事。
(フロントボンネットとルーフ)
それは、
アフリカのサバンナでルーフに立って遠方が見渡せる為の考慮。
野生動物に追いかけられた時の非難所。
水没時の休憩場所。
ルーフ生活指向者。
...など、いろいろ考えられる。
このモデルのディフェンダーも、もう直ぐ生産が終わる。
荷物を積む事は多くの車で出来るが、
歩きまわれる車が無くなるのはやはり寂しい感じがする。