砂漠の中の細道を歩いていると突然小さな乾燥した低木の茂みから小竜が現れ我々の前で停止した。おっ、トカゲ!これは ICON ではないか(笑)、我々は足を止め、にらめっこが始まった。カメラを構えて近付こうとすると実にすばやく1メートル程前進し再び動きが止まった。このトカゲは神の使いではないだろうか?我々がここにやって来た事を歓迎してくれているのだと勝手な解釈をする。暫くかがんだまま、どちらが先に動き出すかの根競べが始まった。頭上では太陽がじりじりと輝いている。全く動きそうにないので、その辺の小石でも拾って落してみようか?と言い出したとたんに足を激しく動かし少し離れた乾いた小木の茂みに消えていった。それはまるで上空に浮かんで静止している UFO が突然動き出して彼方に消えてしまうかの様であった。その動きはとてもかわいい動きで愛おしさを感じた。砂漠は何も無い所ではなくて愛のある所だと思った。