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ジョンレノンと共に歩く午後のセントラルパーク

2015年04月26日 | NEW YORK

 4月も後半だというのに朝の最低気温は5度を下回る。今年のニューヨークの春はゆっくりと通り過ぎていく感じかな。うららかな春の昼下がりではなく、まだ肌寒い春の昼下がりではあるが、活気のあるニューヨークセントラルパークを散歩してみた。

公園には沢山の淡い花が咲き人々を惹きつけている。

 

 

 街の中の公園といってもマンハッタンの都市の面積から見ると広く、公園を一廻りすると10キロの距離があるので、散歩にはある程度目標を持った方が良い。今回は街の中心の5番街から公園を横切る形でランダムに歩いてみた。

 

 公園内に足を引き寄せる一因はこの満開の桜。

 桜の木の下に来ると甘い臭いがする事を期待したのだが、この日は肌寒いせいか?臭いは感じなかった。そういえばミツバチは見なかったな。

 

 公園内には色々なアート作品や記念碑があるが、この丸いめがねを掛けた無名の造形物を見て、久々にメモリアル広場(ストロベリーフィールズ)に足を伸ばして見る事にする。

 

この曲を聴きながら散歩を続けましょう。

 

 

Imagine   by: John Lennon

 

御一緒にどうぞ!

 

 公園のあちこちにはこういった自然の岩石がむき出しになっている。マンハッタンという場所は巨大な岩石の上に載った人口都市なのである。まさにニューヨークという街はタートルアイランドだなと感じる。

 

 5番街に面した場所にある第一次大戦のメモリアル。世界にはまだまだ多くの戦争や紛争が存在するが、こういったメモリアルを観ると当時を生きた人々の情景が浮かんでくる。平和というものは時代の一つの光景なのかも知れない。

 

 道端に燃える様に咲いているレンギョウ。咲き誇る花は歴史を超えて色の原色を人々に提供してきた。明るい黄色のこの花がニューヨークのタクシー(イエローキャブ)の元になったのだ。と、誰も言わないが自分で勝手に思ったりした。

 

ストロベリーフィールズにやって来ました。

この公園の一角はビートルズの名曲、ストロベリーフールズフォーエバーからきています。

確かに一角の形が苺に似ていない事もない。

つーか、苺のつぶつぶの種か?

 

 永遠の苺畑という場所ですが、苺などは何処にもありません。

...

 

おや!

どこからかビートルズの歌が実際に聞こえてきます。

 

曲は、Let it be です。

名物おじさんなのでしょうか?

...

 

幾人かの若者達が一緒に口ずさんでいます。

 

ジョンレノンのメモリアルには今日も訪れる人が途切れる事はありません。

ここはセントラルパークの名所となっています。

 

なぜ、この場所に人々は惹き付けられるのであろうか?

 

I M A G I N E

 それは、ここに物語(歴史)と理想があるからだと思います。

 このイマジンの白と黒のモザイク模様を見ると頭の中に IMAGINE の曲が聞こえてきます。ジョンレノンの肉体は消滅しましたが、彼の残した曲とその曲に込めらた理想というか理念はメロディと共に生きているからです。

 

  この場所から西側(向う)に見えるあの建物がダコタハウスです。

 セントラルパークのこの辺りはジョンレノンが生前に散歩をしながら新曲のインスピレーションを受けていた場所かも知れません。

 

そのダコタハウスですが、現在は外装修繕工事中でした。

 130年前(1884年)に立てられたマンションですがメインテナンスを経緯しながらも現在も住居として存在しています。

 

建物の周りに多数施された髭のおじさんとドラゴンの装飾。

装飾に使われている蛇に叡智を感じます。

 

この玄関が1980年の12月8日に、

ジョンレノンが次世界に旅立った場所です。

 

...祈、

 

彼は IMAGINE の詩の中に彼の思想を残して旅立ちました。

 

1981年の春のニューヨークのセントラルパークにも多くの花が咲き乱れた事でしょう。

彼は81年の春を迎える事は出来ませんでした。

 

 2015年の春。ニューヨークのセントラルパークに咲いたモクレンの花を見上げながら、ジョンレノンが IMAGINE の中に込めたメッセージに触れた。それは一本の木の姿そのものではないかと思った。彼もきっと美しく咲いた春の風にゆれるモクレンを見上げながら心に浮かんだ心像を掴んで歌にしたのであろう。

 

...などと、勝手に思ったりした。

 

ある、寒春の午後の妄想。

 


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