走行中に振動が加わると車体後部のタイヤの付け根辺りから異音がするので、そろそろリジッドのブッシュがへたってしまいサスペンションの交換時かと思って相談の為にショップへ持ち込んだ。メカニックがリジッドの付け根のブッシュのセンターが明らかにずれているのを見て、足回りのチューニングが必要であるとの結論を得た。翌日メカニックから連絡があり、見せたいものがあるから寄ってくれという案内であった。同日ショップを訪れてメカニックと一緒にランクルの下にLEDの懐中電灯を持ってもぐり込だ。そこで見た現実は衝撃的であり、我が目を疑った。
懐中電灯の光の先に照らされたその現実は、ランクルの左右に走るラダーフレームを繋ぐガスタンクの前を通るフレームパイプが侵食した錆によって両サイド共に切断されており、更にその辺りの部品が解けてしまって完全に分離されショックアブゾーバーは車体のフレームに支えられているのではなく、ボディに当たって持ちこたえている大変危険な状態である。その他にも2箇所の錆によるフレームの亀裂が確認され、このまま乗っていてはいけない、という認定が押されてしまった。ショップのアドバイスではフレームが寿命を迎えている、このランクルはもう諦めろ。であった。丈夫なランクルのフレームも錆の侵食には勝てない、修理が可能かどうかという事で検討と見積もりをお願いしている。
私の60も腐って作り直しました。
パイプも直線的でなく作り直すのが大変でした。
ショックを抜いて半年(車検まで)乗っていました。
ランクルの寿命を支配するのは錆であります。錆を制する者はロクマルを制するです。それは物理的にそして精神的にの両刃となります。錆を排除するではなくて付き合う、錆も友達といった往来の価値観とは異なる価値観ですかね。人間に例えると癌と共に生きるみたいな感覚、そこに機械であるロクマルに生命を感じます。