ニューヨーク郊外朝の7時過ぎ、昨夜の夕方から降り続いている雨は予報では今夜遅くまで降り続くらしい。雨天の暗闇を運転する度に感じる事は、近年のLEDヘッドライトの光は雨の日には眩し過ぎるという事である。LEDヘッドライトの光は往来のヘッドランプの光とは異なる特性を持っている。その特性とは雨水との光の同化が起こるという事。具体的には濡れた路上を覆う雨水にヘッドライトが反射して対向車が大きな光の玉の様になって近付いてくる様にみえる。ランクルのフロントガラスに付いた水滴一つ一つにLEDランプの光が当たると水滴は光を吸収し、LEDランプをそこで灯したかの様に水滴が一斉に発光する様に見える。運転中の視界の中にある全ての水がライトの光源ではないかと感じさせられる現象である。よって、対向車が近づいて来た時には特に注意が必要であり、自分の前に広がる前方の視界を見失ない集中力が求められる。
LEDヘッドライト普及によって雨の日の闇は危険な時間になるという認識はまだ世の中にはなさそうであるが、僕はこういった経験から眩しい光の中に潜む闇を感じている。雨の日の暗闇を運転する時に遭遇する白く眩しく輝くイルミネーションが天国からのお迎えとならない様に、雨の日の運転には眩しさを回避する為の視線の置き方等もドライビングテクニックとして追加される時代が来ている。
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