今週も仕事で常夏のフロリダ州のマイアミに滞在していました。今年の後半はマイアミに行く機会が増え氷点下のニューヨークを抜け出す機会に恵まれましたが暖かいマイアミからニューヨークに帰って来た時の寒さに対する対応が肉体的よりも精神的に必要となります。マイアミ周辺は避寒地であり、この季節になるとハリーケーンはオフシーズンとなる事もありホテルも飛行機の料金も変動的ですが高騰します。
今回は空港でフルサイズカーゴバンである Nissan NV2500 をレントして活用しました。このNV2500はミシシッピー州のカントン工場のラインで組み立てられたアメリカ製のワゴンです。今回、このフルサイズNV2500を運転し活用する事によってアメリカの市場にある全てのフルサイズバンを運転してみた事になりました。
NV1500の大きな特徴はこの形にあります。フルサイズピックアップトラックとフルサイズカーゴバンが結婚して生まれた様な形であり、運転している感覚は大型ピックアップトラックに近いものがあります。他ブランドのフルサイズカーゴは運転席の下に前輪がくるフォワードコントロール設計である事に比べて、このNV1500は座席の位置が中心に近い事からカーゴバンと呼ぶよりも本当はフルサイズツーリングワゴンとカテゴライズするのが好いのかも知れない。
観音開きのバックドアは180度まで左右のドアが開くのでローディングダックへのアクセスにも好い。長さ3メートル、幅175センチのカーゴスペースはオーナーの意向でキャンパーの製作やモーターサイクルや自転車等の搭乗も可能。カーゴのスペースには様々な可能性が埋蔵している。
運転座席からはフロントエッジの先が確認出来る。アメリカの広いフリーウェイを飛ばすのには好い設計で安心感がある。しかし、フロント近周りの視(死)界は混雑した街中の小道や駐車場では不利であり、特に気を使う事になるので決してカジュアルなクルマではない。4L、V6エンジン、AT コラムシフトの走りは快適である。
近年の安全対策を考慮した極太なフロントピラーと大型のバックミラーはその存在が大きな死界になっている。駐車場では機敏な動きなどは禁物である。慣れれば好いのかもしれないが、もしもミラーが障害物等に当って吹き飛んだらアウト、もう安全走行は出来ない。他社のフルサイズバンと比べてカップホールダーが少ないのも気になった。NV2500 は大陸的なフルサイズカーゴワゴンで中が広々としている、一人ぼっちで大陸を運転するにはちと寂しい、というかもったいない感じがした。
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