Raleigh から松林が続く70号線を東に3時間程車を飛ばして旧友に会いに行った。車好きの彼は昨年からダットサントラックのレストレーションに取り組んでいる。主に休日の空き時間にコツコツと作業を進めており完成が目標ではなくてプロジェクトの進行そのものを楽しむ事に重点を置き気分転換と趣味を兼ねて進めている。彼が今までに手掛けたレストレーションプロジェクトは全てダットサンで RL311, 260Z, と続きこれで3台目である。彼は僕よりも先輩で年を重ねた時に何か夢中になる事があるという事が楽しく生きる為のエネルギーの源であるという様子を示してくれている。
ボディパネルを東南アジアから取り寄せ、自身で板金を行い自宅の裏庭に塗装用の小屋を建てて1960年後半のフォードマスタングのタン色に塗られた車体。このダットサントラックは近い将来通勤車となる予定なので見せる為のレストアではなくて実用で使用する為のレストレーションであるとの事。あくまでもノーマルに仕上げる予定ではあるが同じく車好きの息子からのアドバイスで車高を下げる事も考慮しているという事だ。
アメリカの中でもノースカロライナ州は車を複数所有するには金銭的に有利な州である。例えば保険代は他州に比べて格段に安く、概算的に言えば僕が払っている保険代から比べると3分の1以下の値段である。家や土地もそれ程高価ではないので知られざる自動車天国な州の一つであろう。(保険代は運転歴や車種、住んでいる地域によって異なります)
面白いのは、実は彼のアドバイザーは彼の息子さんである。勿論車好きな血統が遠因である事は間違いがないが息子さんは高校時代に Toyota AE86をレストレーションしている。それが彼の卒業論文となった。その後自動車のエンジニアとして知と妓を磨き続け現在は学業に身を置いている。所有する(した)車も複数で過去にはトヨタのハイラックスもレストレーションしている。写真のマッドタイヤは車高を上げたスバルのWRXの物である。彼はこの日不在で愛車のスバルにスノータイヤを履かせてわざわざ州西部の降雪地帯に友達と出かけていた。好きな車趣味に没頭出来る環境を選んだ友達も友達だが、好きな車を仕事として生きる糧を得る為の手段にする為に努力する息子さんも行くべき道(目標)があっていい、と感じた機会であった。
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