オスマン帝国が全盛期の頃 ミマール シナン と言う天才建築家がいたことをご存知でしょうか。今年放送された「オスマン帝国外伝」というトルコの長編テレビドラマを見ていると、ドラマの中の建築家シナンの仕事ぶりが あまりに見事なので ネットで調べてみました。するとドラマ以上の天才的な仕事をしていたことがわかりました。さらに 「シナン」夢枕獏 著 の本まで発行されています。そこには ミケランジェロと 色々話をするくだりが書いてあります。面白いことに「仕事ばっかり忙しい毎日だ」と2人で愚痴っていました。しかし この本は 小説なので 事実を元にした架空のお話です。
このシナンのことが13年前の北海道のラジオで紹介されたようです。
北海道のFM[過去の放送]
2008年1月4日
偉大なる建築家「ミマール・シナン」のお話
お砂糖は脳の「エネルギー源」とうことで、
毎月一回頭脳明晰で、後世に名を残した人物にスポットを当てています。
今日は、400年後の人々に貴重な手紙を残した
偉大なる建築家「ミマール・シナン」をピックアップします。
ミマール・シナンは、オスマントルコ帝国のスルタン(君主)のために、
莫大な数の建築物を造った人物です。
かの、フランク・ロイド・ライトが歴史上もっとも尊敬した建築家といわれています。
が、おそらく、シナンの名を知る人はそう多くはいないと思います。
ここで、彼が残した逸話の中で最も印象的なものを一つ紹介しましょう。
1990年代、イスタンブールで、16世紀に建造されたある
モスクの修復プロジェクトが立ち上げられました。
このプロジェクトで最も困難なのは、もろくなってしまった石のアーチを
どのように修復するかでした。チームは、作業にとりかかり、アーチを
支えている重要な石であるキーストーンをはずそうとしたその時に
彼らは、驚くものを発見したのです。
それは、何枚かの用紙が入ったガラス管でした。
その用紙こそ、ミマール・シナンが400年前に書いた手紙だったんですね。
手紙には、「我々が建造したこの建物の石は400年が寿命で、
あなた方は、アーチを作り直そうとするだろう。
でも、おそらく、建築技術が進み、あなた方は、石のアーチを
作り直す経験を持っていないでしょうから、
この手紙にその方法を書きます。」というような内容で、
ちゃんと、図面を工法の資料も添えられていました。
400年という石の寿命を見事言い当てているばかりか
400年後に建物を直してくれる人に対して、その方法を
手ほどきまでしてくれているんです。
でも、どうして、彼はこんな手紙を残したんでしょうか?
おそらく、このモスクを心から愛していたからではないでしょうか?
彼は、建築家として、偉大なる建築物に対する尊敬を常にもっている人でした。
その証拠に、エジプトのピラミッドを彼は、破壊しませんでした。
というのは、オスマントルコが、エジプトのカイロを占拠した際に、
シナンはカイロにおける建築部門のリーダーにまで昇進していて、
彼には、オスマントルコ帝国の都市計画に合致しない建物を
すべて取り壊すという権利が与えられていたんです。
けれども、彼は、カイロのピラミッドを壊さず、そのかわり、
ピラミッドの構造システムをくまなく勉強し
世界初のピラミッドの修復者となりました。
シナンは、その生涯を通じて、大・小合わせて、なんと、
477もの建築物を設計したといわれています。
その彼の最高傑作といいますと、セミリエ・モスクなんだそうです。
彼の自伝書でも語られているこのセミリエ・モスクは、
トルコのブルガリアとの国境に近い街、エディルネに今も佇んでいます。
モスクが完成した時、この建物の持つバランスと優雅さは、
人々に奇跡とまで評されたそうです。
以上 北海道のラジオより。
「オスマン外伝」のドラマは16世紀の文化 歴史 風習など知ることができ カルトナージュやフランス額装のアイディアにもあふれていました。今は一時休止で、この時間枠には「マザー」が放送されています。日本版マザーのリメイクです。イスラム教徒の国ですが、女性はスカーフをしている人が出ていません。驚くのは 部屋のインテリアが装飾的で 椅子やテーブルなどはとてもモダンでデザイン的です。しかし、虐待やDVのテーマが扱われており、これらは万国共通なのだと考えさせられます。
BS4チャンネルで昼の2時半~3時半まで。宣伝が長いので録画して見ています。困ったことに 麻薬のように毎日見るように演出しているのは 生存競争の厳しいトルコの国だからでしょうか。まあ日本も視聴率競争は盛んですが。
コロナが終わったら まずトルコへ行きたいと思います。
このシナンのことが13年前の北海道のラジオで紹介されたようです。
北海道のFM[過去の放送]
2008年1月4日
偉大なる建築家「ミマール・シナン」のお話
お砂糖は脳の「エネルギー源」とうことで、
毎月一回頭脳明晰で、後世に名を残した人物にスポットを当てています。
今日は、400年後の人々に貴重な手紙を残した
偉大なる建築家「ミマール・シナン」をピックアップします。
ミマール・シナンは、オスマントルコ帝国のスルタン(君主)のために、
莫大な数の建築物を造った人物です。
かの、フランク・ロイド・ライトが歴史上もっとも尊敬した建築家といわれています。
が、おそらく、シナンの名を知る人はそう多くはいないと思います。
ここで、彼が残した逸話の中で最も印象的なものを一つ紹介しましょう。
1990年代、イスタンブールで、16世紀に建造されたある
モスクの修復プロジェクトが立ち上げられました。
このプロジェクトで最も困難なのは、もろくなってしまった石のアーチを
どのように修復するかでした。チームは、作業にとりかかり、アーチを
支えている重要な石であるキーストーンをはずそうとしたその時に
彼らは、驚くものを発見したのです。
それは、何枚かの用紙が入ったガラス管でした。
その用紙こそ、ミマール・シナンが400年前に書いた手紙だったんですね。
手紙には、「我々が建造したこの建物の石は400年が寿命で、
あなた方は、アーチを作り直そうとするだろう。
でも、おそらく、建築技術が進み、あなた方は、石のアーチを
作り直す経験を持っていないでしょうから、
この手紙にその方法を書きます。」というような内容で、
ちゃんと、図面を工法の資料も添えられていました。
400年という石の寿命を見事言い当てているばかりか
400年後に建物を直してくれる人に対して、その方法を
手ほどきまでしてくれているんです。
でも、どうして、彼はこんな手紙を残したんでしょうか?
おそらく、このモスクを心から愛していたからではないでしょうか?
彼は、建築家として、偉大なる建築物に対する尊敬を常にもっている人でした。
その証拠に、エジプトのピラミッドを彼は、破壊しませんでした。
というのは、オスマントルコが、エジプトのカイロを占拠した際に、
シナンはカイロにおける建築部門のリーダーにまで昇進していて、
彼には、オスマントルコ帝国の都市計画に合致しない建物を
すべて取り壊すという権利が与えられていたんです。
けれども、彼は、カイロのピラミッドを壊さず、そのかわり、
ピラミッドの構造システムをくまなく勉強し
世界初のピラミッドの修復者となりました。
シナンは、その生涯を通じて、大・小合わせて、なんと、
477もの建築物を設計したといわれています。
その彼の最高傑作といいますと、セミリエ・モスクなんだそうです。
彼の自伝書でも語られているこのセミリエ・モスクは、
トルコのブルガリアとの国境に近い街、エディルネに今も佇んでいます。
モスクが完成した時、この建物の持つバランスと優雅さは、
人々に奇跡とまで評されたそうです。
以上 北海道のラジオより。
「オスマン外伝」のドラマは16世紀の文化 歴史 風習など知ることができ カルトナージュやフランス額装のアイディアにもあふれていました。今は一時休止で、この時間枠には「マザー」が放送されています。日本版マザーのリメイクです。イスラム教徒の国ですが、女性はスカーフをしている人が出ていません。驚くのは 部屋のインテリアが装飾的で 椅子やテーブルなどはとてもモダンでデザイン的です。しかし、虐待やDVのテーマが扱われており、これらは万国共通なのだと考えさせられます。
BS4チャンネルで昼の2時半~3時半まで。宣伝が長いので録画して見ています。困ったことに 麻薬のように毎日見るように演出しているのは 生存競争の厳しいトルコの国だからでしょうか。まあ日本も視聴率競争は盛んですが。
コロナが終わったら まずトルコへ行きたいと思います。